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ビーチコウミング---漂着物から見えてくる世界 ブックマーク登録



 海岸にはたくさんのゴミが打ち上がります。人が捨てたものを含めて、これをゴミと見るか漂着物と見るかで世界の見え方は違ってきます。
 漂着物はいってみれば、海岸に吹き集められた、ある出来事の情報あるいはメッセージです。漂着物の一つ一つの漂流物語を解き明かすことができるならば、その漂着物がたどった世界や出来事を知ることができます。
 ビーチコウミングは、自分や他者が持ちえる発想・アイデア・経験などを総動員して未知への探求心を高め、推理を展開させながら漂着物の物語を導き出す海辺のワークショップです。
 
●漂流物を仕分けする子供たち

手順

1. 事前に興味深い漂着物をひろい集めておき、その由来と漂流してきたルートを調べておく。

2. 浜辺に集合し、ひろい物(漂着物)の例を紹介する。これがどんなものでどのように漂着してきたか自分なりの推理を説明する。

3. 時間を決めて波打ち際の漂着物をひろってもらう(40分ぐらい)。ひろい方のポイントを話して始める。時間がきたら一ヶ所に集めて一度山にする。

4. 漂流物の仕分けの始まり。浜辺に海岸と平行な線を一本引く。線の海側に海のもの、陸側に陸のものを分ける。

5. 海岸と垂直に1本の線を加えて、海のもの、陸のものをそれぞれ動物、植物に分ける。さらに、もう1本線を加え、その向こう側は、人工物のエリアとする。

6. きれいに分けたところで、間違った分け方がないかどうか、みんなで検討する。もしあれば再びみんなから意見をもらい、入れるべきエリアを決める。

7. 再び仕分けしたものをながめ、今日の漂流物の特徴をみんなであげてみる。

8. 4〜6人のグループを作る。一人ずつ自分が調べてみたいもの、選んだ理由を話して聞かせ、グループとして一番興味深いもの1点を選ぶ。

9.

部屋でグループワークをする。図鑑などを使い、以下のことについてそれぞれ時間を区切って(15〜30分)、推理しながら物語づくりを進める。

・これはいったい何だろうか。どこにどのようにあったのか。
・どのような事があってそこを離れたのだろうか。
・どのようなものがこれを運んできたのか、そのルートは?

これはそうかもしれない、と誰もが思うような物語ができたら完成。


10.

発表をする。グループごとに前に立ち、物語と、推理し調べてきた事をみんなに話す。終わったら質問を受け、新たな疑問が出たらみんなで検討を続ける。


11.

この地方の海の特徴や海がかかわることで起きている現象など、注目してほしい話題にふれて閉めくくる。
例えば、
 中国や韓国、台湾からは黒潮や季節風によってさまざまなものが漂着する。これは昔の航海や漂流の道でもあり、現在でも難民ボートという形で続いている。また、遠い昔にさかのぼれば、同じ道を多くの人種が渡ってきて、日本という国の大元ができたのだ。


     

 

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