テーマ学習地球の歴史と私たちじっくりやる

生き物も地球を作る ブックマーク登録



 とても見事に息づいている今の地球環境は、いつ頃からできていたのでしょう。それは初めから用意されていたわけではありませんでした。
 およそ35億年前、太陽の光と炭酸ガスを使って酸素を作り出す細菌シアノバクテリアが浅い海に現れて、およそ20億年もの時間をついやして、大気と海洋を酸素が行き届いた環境へと変えてくれました。地球上の生き物たちを強い紫外線から守るオゾン層ができたのはこの結果です。生き物はそれで初めて浅い海へ、さらには陸上へと進出できるようになりました。
 シアノバクテリアの環境への働きかけがきっかけになって、さまざまな生き物たちの進化が活発になり、その後、生き物たちは環境に昔と変らず働きかけ、暮らし続けています。生き物が環境と一つになって暮らしているようすは、例えば池の中や長く使われている水槽の中でも見ることができます。
 

【池の生き物がいる場所】

手順

1.

池の中にはどんな種類の生き物が暮らしているのだろうか。手網で採集するか、箱めがねや水中めがねで観察する。池の中をかき回すのではなく、環境と生き物のようすをよく観察しながら採集する。

例えば、
 動物ではミジンコ、カブトエビ、アメンボウ、アキアカネトンボのヤゴ、ゲンゴロウ、メダカ、フナ、キンギョなど。
 植物では、ホテイソウ、オモダカ、ショウブ、他にもまだまだあるので、水中の色の違いを手がかりによく観察してみよう。
 光が射す根っこの上や泥の上では、微少な植物であるアオミドロなどの藻類が観察できる。採集して顕微鏡でも観察してみよう。
 また、目で見ることは難しいが、底の泥の上や草の葉や根っこには、ゾウリムシやアメーバ、ミドリムシなどが着いて暮らしている。
 

2. 観察したメモをもとに、池の模式図を作る。池を観察しながら、どんな種類の生き物が池のどこにいるのかを模式図に書きいれていく。種名が分からなくてもイラストを描き、名前は何々の仲間ぐらいでいいだろう。

3. 模式図には太陽も入れよう。植物の光合成から始まる、栄養のやりとりを話し合いながら矢印で結んでいく。
例えば、
 ヤゴがメダカの子を食べて、金魚は水草の根を食べて糞をする。その糞をバクテリア(細菌)が分解して、無機物にし、それを植物が根から吸収して栄養にする。
 動物が呼吸することで出した二酸化炭素を、植物が葉から吸収して光合成を行い、水中に酸素を放出する。光合成でできた栄養は、植物自体の成長や繁殖に用いられる。

4. 底にたまった泥も重要だ。この泥はどのようなものでできているのだろうか。  
例えば、腐った水草、動物の遺骸などがバクテリアに分解されて沈澱し、また飛んできた土埃などと合わさり泥になったのではないだろうか。いろいろと想像してみる。

5. 模式図を眺めながら、自分が経験したこと、考えたこと、話し合ったことなどを思い出し、生き物どうしの関係、土台となっている環境への働きかけについて話し合おう。


     

 

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