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海の生態系 ブックマーク登録



 海の浅い部分は、太陽の光がよく射し込み、酸素が豊富で、海では不足がちになる栄養物が、川やわき水によって送られてきます。海の植物である海藻の仲間が栄養物を利用して繁殖し、さらに動物たちがこの植物を食べて栄養にするというつながりを持つことで、生物の世界は成り立っています。
 こうした話はよく知られていますが、海では実際にどのようなつながりを見ることができるのでしょうか。生き物どうしの複雑な関係や、それを具体的な数量として理解しようという研究はまだ始まったばかりです。
 
●ハマサンゴの礁原

手順

【太陽を食べる生き物たち】

1. 日本の海(珊瑚礁以外)の海中のビデオ映像を見てもらい、そこに暮らす魚やウニ・ヒトデ・貝の仲間などの生き物たちの生態を楽しんでもらう。

2. このビデオをもう一度見て、今度は、海藻の森や植物プランクトンを含む、ややかすんで透明度が低い海中で、そこに暮らす魚たちを始めとする生態系がどのように成り立っているのか、例えば、食う食われるの関係などについて話し合う。

3. 温帯域では植物プランクトンや大型海藻が主役を務めているが、透明度が抜群にいいサンゴ礁では、植物プランクトンや大型海藻を探すのが大変、という投げかけをしながら、ビデオ映像で海中のシーンを見比べてもらう。

4. どんな生態系を理解するにしても、どのような植物がその生態系を支えているのかを知る必要がある。サンゴ礁の植物たちはどこに行ってしまったのか、サンゴ礁の「植物の森」はどこにあるのかを考え話し合ってみよう。

●ウスコモンサンゴと枝状コモンサンゴの群落


●サンゴを隠れ場所にしているデバスズメの群れ

5.

サンゴ礁の生態ビデオをもう一度見ながら、実は、サンゴの体の中に、植物プランクトンの一種がたくさんいて、サンゴの体の表皮を通過してくる太陽光とサンゴ自身から出される二酸化炭素を使って、光合成を行い、その栄養の一部をサンゴにあげる共生関係が成り立っていることを話す。サンゴ礁はサンゴと植物プランクトンの共生関係から始まる生態系だったのだ、という説明で締めくくろう。

 太陽光がふんだんに差し込む浅い海中では、この光を利用してたくさんの植物が繁殖しています。太陽の光が多くの生き物たちの命を支えている地球生態系の一部であることがわかりました。ところが太陽を必要としない生態系が同じ地球の上に発見されました。深海の割れ目から熱水や冷水が湧き上がる場所です。今度は、そこで暮らす生き物たちを紹介しましょう。

【地球を食べる生き物たち(深海での生態系)】

1. 熱水噴出孔のビデオ映像をみんなで見ながら、植物の姿を探してみる。

2. ここは光が届かない真っ暗闇の深海。栄養を作り出す植物は生きることができない。ではだれがその役割を果たしているのだろうか、それをみんなで推理してみる。

●熱水噴出孔生物群集

3. 栄養源は、実は海中からわき上がってくる温泉だった。栄養源は中に含まれる硫黄硫化物。しかしどんな生き物が硫黄硫化物を栄養に変えているのだろう。それは硫化物を栄養に変えることができる硫黄細菌だという説を話す。
そこでこれから硫黄細菌を始まりとする、深海底熱水噴出孔生態系ついての話を紹介する。

4. もう一度ビデオで、ユニークな生態系のようすを見てもらう。

5.

サンゴ礁から始まり深海のユニークな生態系など、その仕組みをふり返り、感じたこと考えたことなどを話し合ってみよう。


     

 

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