テーマ学習地球の歴史と私たち追加・詳細情報

深海の不思議な生き物たち ブックマーク登録



 これまで「しんかい2000」や「しんかい6500」に乗った研究者たちによって深海で観察された深海生物はかなりの種類になりました。しかし有人潜水調査船が深海に留まれる時間はわずかなので、生態を十分に観察するのは難しいことです。それでもこれまで積み重ねられた研究により、色々なことが明らかにされてきました。
 これから紹介するのは、深海の各水深ごとに生息する深海生物たちです。それぞれの環境に適応した興味深い生態を私たちに教えてくれます。


●日周鉛直運動

 
●ハダカイワシの仲間:20〜700m
昼間は200mより深いところにいて、夜になると20mぐらいまでの深さに上がり(日周鉛直運動)、動物プランクトンやサクラエビを食べている。サクラエビも同じ生態を持ち、サクラエビ漁の網に一緒にかかることがある。この仲間は種類が多く、どの深さまで移動するかはそれぞれの種類ごとに好みがある。
腹に発光器を持つ。
●チョウチンアンコウの仲間:700〜1000m
この仲間の特徴は、頭に発光器が付いてること。提灯に獲物が近づくと、強力な発光液を出して目をくらませ獲物を一のみにしてしまう行動が観察されている。ほとんど真っ暗な水深で視覚がきかない環境を逆手にとった捕食行動を発達させている。
●フクロウナギの仲間:1000〜3000m
10cm前後の魚やオキアミ類がまばらに暮らす水深に適応した体をもつ魚。非常に大きなジョウゴのような口を持ち、これを広げて泳ぎ、海水中から小さな動物を集める。口が大きなわりに(主に下あご)頭は小さく、上あごが無い種類もある。これでもウナギの仲間。
●ユメナマコ:300〜6000m
この深さになると海水中を遊泳する生物は少なくなるが、海底に積もった生物の遺骸や分解中の有機物を食べる底生生物は比較的多い。このナマコは、ほんの数ミリほど薄く積もった有機物を、腹側についている触手でなめるように食い進む。体はゼラチン質で比重が軽いので、食事以外の時間はほとんど泳いですごすほどだ。
●クサウオの仲間:6000m〜
発達した浮袋を持っている。ソコダラやトカゲギスと同じく、海底のすぐ上を浮遊し獲物を探すための適応だと考えられている。しかしこの深さでは、袋の中のガスを構成する物質の密度が高くなり、浮袋は浮力体としての役目を果たさない。非常に深い水深にいる魚がいったいどのようにして生活しているのかまだよくわかっていない。
 
 
深海ギャラリー
 

 

前の項目へ戻る
次の項目へ進む