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海には、大海原、繰り返す波の力強さ、美しさ、あるいはとにかく危険な場所といったイメージがあります。しかしこれは海という自然の表面的な出来事の印象にすぎません。
例えば、海の深さは、深い所で1万メートル以上、平均でも何と3800メートルです。ここに、魚だけでも実に23,000種以上いて、各環境ごとにこれらの魚たちと無数の生き物達とが互いに複雑な関係を保ちながら暮らしています。想像するだけでも気が遠くなるような命のつながりが、この広大な空間に存在しています。とはいえ一方で、海の生き物の多くは、沖合の岩礁付近、岸沿いのごく浅い海に、そして人の戯れる波打ち際あたりに集中的に暮らしています。これもまた意外なことですね。
海にはまた別の姿があります。
地球表面のさまざまな雲は、海が大気と感応して生まれたものです。それが、雨、風を起して森や田畑を潤すかと思えば、時として低気圧や台風となって私たちの生活を脅かす存在ともなります。普段このような海の役割や海からの恩恵についてあまり意識されませんが、私たちは実はさまざまな形で海と深くかかわりあっており、それと気づかいないままに過ごしているのです。
このCD-ROM『海のほしと私たち』は、海を素材とした総合学習の導入のためのユニークなプログラム集です。
総合学習においてテーマ選択の際、海というテーマの有用性をご理解頂くことと、海という分野では、どんな素材があるのかを知って頂くために、海にかかわる素材をできる限りたくさん用意しました。
【学習テーマ】では、プログラムテーマ項目を[すぐできる][じっくりやる]の2つのレベルにわけて整理しています。また、教室で参考として話されたりするために、関連する追加情報テーマを[もっと知る]として設けました。しかしこれらの区分けはあくまで便宜上のものです。
総合学習とは生徒が自由な発想で自主的に事象に取組むことであり、子供たちの発想いかんではテーマのつながりが思いもよらない展開を示す可能性を秘めています。このCD-ROMは、その様な点を考慮して制作されています。
【発表する】では、主体的に事象に取り組んだ成果を整理し、その結果を伝えるのに便利なフォーマットを用意しました。
今の子供たちが、自由に発想できる環境で有意義な時間を持つ機会はあまりありません。
子供たちには、結果だけを求めず、自分のこと、地域や社会のこと、世界について、自ら体験し・考えて・自由に話し合うといった経験を大切にしてあげたいものです。
この『海のほしと私たち』により、先生方にとって海という自然がより身近なものとなり、その結果、子供たちが自らの経験を通じて「楽しく刺激的な探検(総合学習)」ができることを心から願っています。
なお、この『海のほしと私たち』中の表記・表現において、論理的解説や数値はあえて盛り込まないこととしました。総合学習へのアプローチは、感性やひらめきなどを重視した取り組みやすい内容であることが重要です。
最初は事物のイメージや楽しさのなかで、柔軟に発想して頂き、興味が深まるにつれ論理性や数値の意味に興味を持って頂ければと思います。
また壮大な「海のほし」を総合的に捉える海洋・地球科学の分野は、現在も発展中の研究領域であり、知見は常に変化していることも一つの理由として上げることがで
きます。
さらに興味が湧いてきたら、[参考図書リスト]の中の書籍や最新版の関連書籍をご利用ください。
この『海のほしと私たち』のCD-ROMは、独立行政法人海洋研究開発機構が日本財団の協力を頂いて製作しました。
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