プログラム

13:00~13:05 開会の辞
平 朝彦(海洋研究開発機構 理事長)
13:05~13:25 趣旨説明 -講演会の聴きどころ-
河野 健(地球環境観測研究開発センター長)
13:25~14:00 エルニーニョとは
野中 正見(アプリケーションラボ グループリーダー代理)

南米ペルー沖の赤道近くの海水温が平年より暖かくなるエルニーニョ現象。これによって、世界各地に異常気象が起きると言われます。今年も強いエルニーニョ現象が起きていて、その影響が心配です。しかしなぜ、ある海域の水温の変動が遥か遠く離れた地域の気温や雨の降り方に影響するのでしょうか。それを考えて行くために、エルニーニョ現象とはどのようなものなのか、なぜ起きるのか、これまでの多くの研究から分かってきたことをご紹介します。最も重要な点は、エルニーニョ現象は海水温だけの変動ではなく、壮大な規模の大気の変動と密接に絡み合った現象だということです。
14:00~14:35 エルニーニョ予測への挑戦 〜観測とコンピュータで未来を知る〜
土井 威志(アプリケーションラボ 研究員)

季節的な異常(例えば冷夏、猛暑、暖冬、厳冬など)を数ヶ月前から事前に予測することを“季節予測”と呼びます。季節予測を高精度に実現できれば、作物の豊凶予測、健康被害対策、水管理、レジャー、商品生産管理にまで幅広く応用できます。この季節予測にとって最も重要なのがエルニーニョ現象の発生を事前に予測することです。私の講演では、海洋観測とコンピュータを使ってどのようにエルニーニョ現象の発生を予測するのか?また現在どの程度の精度を実現させているのか?を説明します。
14:35~14:50 休憩
14:50~15:25 これからのエルニーニョ予測
増田 周平(地球環境観測研究開発センター グループリーダー)

エルニーニョ現象は決まった時間間隔や同じ変動規模で起こっている現象ではありません。これまで観測された数々のエルニーニョ現象はいろいろな共通点をもちながらもそれぞれが個性を持っていました。地球規模の変動と相まって変化し続けるエルニーニョ現象。より正確な予測を行うにはどうしたらよいのでしょうか?エルニーニョ現象が持つ地球科学的な意味にも触れながらエルニーニョ予測のこれからについて講演します。
15:25~16:00 熱帯太平洋観測の未来
安藤 健太郎(地球環境観測研究開発センター グループリーダー)

熱帯太平洋で発生するエルニーニョ現象は、その発見以降、様々な手法で観測されてきました。それらの観測から得られた情報は熱帯太平洋の現況としてまとめられ報道されてきました。また1990年代から始まったコンピュータを利用した季節予測技術を利用して、予測情報として社会に伝えられてきました。講演では、1960年代以降現在までの50年余りにわたる観測の歴史とその成果について、船などによる現場観測を中心に振り返ります。更に近年明らかになってきた変わりゆく個性豊かなエルニーニョ現象に対して、未来に向けてどう観測すればよいかをお伝えします。
16:05~16:55 パネルディスカッション
河宮 未知生 統合的気候変動予測研究分野長、講演者ほか
16:55~17:00 閉会の辞
白山 義久(海洋研究開発機構 理事)