日時:平成26年4月6日(日)14:00~16:15 会場:国立科学博物館日本館講堂 ※事前申込不要(先着120名)。常設展示への入館料が必要です。名古屋市科学館 サイエンスホール(サテライト会場)※事前申込不要(先着300名) 八戸ポータルミュージアはっち(サテライト会場)※事前申込不要

深海底を掘って地球や生命のことを調べる研究プロジェクトがあるのを知っていますか? このイベントでは、高校生以上を対象に、この10年間に国際プロジェクトとして実施された海洋科学掘削の成果をわかりやすく紹介します。また、第2部として巨大地震発生のメカニズム解明を目指した研究に携わる科学者によるパネルディスカッションを行います。
ぜひ最先端の地球・生命科学を感じてください!

  • ※ 当日のイベントの様子をUSTREAM「ちきゅうTVライブ!」JAMSTECチャンネルにて生中継いたします。
  • ※ 名古屋市科学館では、第1部のネット中継パブリックビューイングを行うほか、講演の一つを現地にて行います。
  • ※ 八戸ポータルミュージアムはっちでは、第1部のネット中継パブリックビューイングを行います。

第1部(14:00~15:20)研究トピック講演

  • 深海を掘る!-統合国際深海掘削計画(IODP)の歩み:川幡 穂高(東京大学大気海洋研究所)
  • どんな世界?-海底下に広がる生命圏:諸野祐樹(海洋研究開発機構高知コア研究所)
  • 地球環境の変動を読む―極域から赤道域まで:須藤 斎(名古屋大学)、井上 麻夕里(東京大学大気海洋研究所)※名古屋会場にて講演
  • 地球内部の謎に迫る―海底の火山:佐野 貴司(国立科学博物館)

第2部(15:30~16:15)パネルディスカッション

巨大地震の謎を解く―理解のカギはここにあった!
ファシリテータ:サッシャ(ラジオナビゲーター)

●名古屋会場 第2部 15:20~16:00

特別企画:
「ちきゅう」乗船取材報告
~「ちきゅう」に乗ってきました!~

●八戸会場 第2部 15:20~16:00

特別企画:
下北八戸沖掘削報告
~下北八戸沖を掘ってきました!~

総合司会

国立科学博物館・専門職
1975年生まれ。国立科学博物館の研究活動広報を担当。研究の内容だけでなく研究が行われる環境も含めて、一般の方に興味を持ってもらえるように展示やイベントを企画・運営。専門は地質学。2009年に科学掘削船JOIDES Resolution号のIODP第324次航海ではアウトリーチ担当として2か月間乗船。船と博物館とつないだ生中継イベントや博物館ブログにおいて、研究活動&船上生活のリポートを行った


内尾 優子
(うちお ゆうこ)

パネルディスカッション進行役(ファシリテーター)

ドイツ共和国連邦生まれ・獨協大学外国語学部卒
ドイツ人の父、日本人の母の間に生まれ、10歳で日本へ移住。ドイツ語、日本語、英語を操る国際派ナビゲーター。環境先進国ドイツで育ち、獨協大学での専攻は環境学。地球環境に関する知識と感性が豊かなタレントである。 ファンクやロックなど、ジャンルを問わず大の音楽好きが高じ、エンターテイメントの世界へ。ライブの司会からスポーツの実況まで活動は幅広い。IT関連の知識が豊富なため媒体取材が多く注目をあつめている。190cmの体から発せられるパワー溢れる声と、茶目っ気のあるトークが老若男女を問わず人気がある。


サッシャ

研究トピック講演者

東京大学大気海洋研究所・教授
1955年生まれ。専門は地球化学を中心として、現代の炭素循環を中心とした環境学、古環境学、海洋資源学。現代と過去を対象として、環境、気候、生命圏のリンケージを扱う研究を行っている。主な著作に『地球表層環境の進化―先カンブリア時代から近未来まで』、『海洋地球環境学-生物地球化学循環から読む』(東京大学出版会)。趣味は大学学部から「グルメ」。


川幡 穂高
(かわはた ほだか)

海洋研究開発機構・主任研究員
1976年生まれ、専門は地球微生物学。学生時代、鳥人間コンテストの飛行機作りで培ったものづくりの精神を生かし、前人未到の深部生命研究に必要なツールを自分で生み出しながら研究を推進している。


諸野 祐樹
(もろの ゆうき)

東京大学大気海洋研究所・助教
1977年生まれ。専門は地球化学、古海洋学であり、主にサンゴ骨格を用いた熱帯~亜熱帯域の気候・環境変動の研究を行う。また、近年の環境変化に伴いサンゴ礁環境の悪化が懸念されているが、そもそもどのような仕組みでサンゴが成長しているのか、生物としてのサンゴの謎の解明にも取り組んでいる。


井上 麻夕里
(いのうえ まゆり)

名古屋大学・准教授
1976年生まれ。珪藻化石をもとにして海洋古環境や生態系の変動を明らかにする研究を進めている。主な著作に「0.1ミリのタイムマシン 地球の過去と未来が化石から見えてくる(くもん出版)」、海底ごりごり地球史発掘 (PHPサイエンス・ワールド新書)、「微化石―顕微鏡で見るプランクトン化石の世界 (国立科学博物館叢書) 」など。


須藤 斎
(すとう いつき)

国立科学博物館・研究主幹
1968年生まれ。国立科学博物館の火山に関する展示や学習活動を担当し、火山岩の収蔵管理を行っている。専門は火山の岩石学。インド・デカン洪水玄武岩や太平洋の巨大海台であるオントンジャワ海台やシャツキーライズを対象に研究を行っている。これまでに国際深海掘削計画や統合国際深海掘削計画の3回の航海へ参加している。


佐野 貴司
(さの たかし)

パネルディスカッション・パネラー

京都大学防災研究所・准教授
1973年生まれ。専門は地震学。通常の地震に比べてゆっくりと断層がずれ動く「スロー地震」を主な研究対象とし、海底地震・測地観測を行いながら、巨大地震の発生予測に向けた研究を行っている。第42次日本南極地域観測隊に参加。著作に「NHKサイエンスZERO 東日本大震災を解き明かす(NHK出版)」(共著)。


伊藤 喜宏
(いとう よしひろ)

筑波大学・准教授
専門は構造地質学。フィールド調査、室内実験、深海掘削に基づいて、沈み込み帯における地震の発生過程や付加体の形成過程に関する研究などを行っている。JAMSTEC野球部のエース。


氏家 恒太郎
(うじいえ こうたろう)

京都大学防災研究所・助教
1975年生まれ。専門は地震学、固体地球物理学。ボアホールや地下空間での現場観測、あるいはそれを実現するための観測装置や観測データ処理手法の開発を通じて、地震の発生メカニズムや地震と地下水の関係についての研究を行なっている。台湾や東北沖地震発生帯掘削などにおいて、地震により発生した断層の摩擦熱の計測関わった。


加納 靖之
(かのう やすゆき)

産業技術総合研究所・研究員
1981年生まれ。専門は実験岩石力学。地下深部の高温・高圧条件を実験室で再現し地震の発生メカニズムを解明する研究を行っている。IODP南海トラフ地震発生帯掘削計画第338次、348次研究航海に乗船参加。


北島 弘子
(きたじま ひろこ)

東京大学大気海洋研究所・助教
1982年生まれ。専門は地質学。高校卒業まで兵庫県神戸市で育ち、1995年の阪神・淡路大震災を機に地球の変動に興味を持つ。プレート沈み込み帯の変形-物質移動リンクの解明を目指して、海と陸の双方を対象に、海洋観測・深海掘削・地質調査・化学分析・物性測定などさまざまな手法を総合して研究に取り組んでいる。


山口 飛鳥
(やまぐち あすか)

IODP(アイ・オー・ディー・ピー:Integrated Ocean Drilling Programの頭文字)は、日本語名称を統合国際深海掘削計画と言います。IODPは20か国以上が参加する国際協力研究プロジェクトで、2003年から開始されました。日本、アメリカ、ヨーロッパがそれぞれ掘削船(海底に孔(あな)を掘る能力を持つ船)を提供し、海底を掘って地層や岩石などのサンプルを採取して分析したり、孔の中を観測することによって、地球環境の歴史、地震や火山に関連の深い地球内部の構造、そして未知の領域だった海底下の生命圏の謎の解明を目的とした研究を行っています。IODPでは、開始から10年の間に49の掘削航海が行われました。これらの航海にはそれぞれ科学目標が設定され、各国から集まった研究者が国際チームを結成し掘削船に乗り込み、地球・生命科学の謎を解き明かす多くの先端的な研究を行ってきました。


これまでにIODPで掘削が行われた地点の地図

海洋研究開発機構IODPシンポジウム担当 eメール:info@j-desc.org 電話:045-778-5271