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臨時休校YouTubeライブ企画「JAMSTEC”海の”こども質問部屋」アフタートーク(深海調査とお仕事編)

2020.04.03

新型コロナウイルス感染拡大の影響で学校が臨時休校していることを受けて、JAMSTECの海と地球の研究者、技術者がみんなの疑問にこたえるYouTubeライブを行いました。

ここでは、番組内でお話しきれなった疑問、質問についてもご紹介します。

★今回、相談にのったメンバーはこちらの3人でした。

豊福高志 さん 海洋生物の研究者 得意な分野:海の生き物/好きなもの:有孔虫(ゆうこうちゅう)

外崎 瞳 さん 「しんかい6500」の元副操縦士 得意な分野:「しんかい6500」の操縦/好きなもの:イカ(生きているやつ)

監物うい子 さん 得意な分野: JAMSTECのいろんなこと/好きなもの:ウミウシ

 

=====<深海調査への疑問>=====

熱水噴出孔の近くに行った事はありますか?暑いですか?
(「みことん」さん 小学1年生)

外崎:熱水自体は数百度にもなりますが、周りの海水は2度くらいととても冷たいのですぐに冷やされます。ですから潜水調査船で近づいても熱さを感じることはありません。ただし、近づきすぎて潜水調査船の外側がこげてしまうことがありました。

 

一度海の中に潜るとどのぐらいの時間、潜っていられるのですか?また、食べ物や飲み物を持っていけるのですか?
(「りん」さん 小学5年生)

外崎:潜水調査船での調査は潜り始めてから上がってくるまで、8時間くらいです。船のコックさんが作ってくれるお弁当や飲み物、わずかな気圧の変化があるので耳抜きのためのアメなどを持っていきます。

 

「しんかい6500」に乗って調査する人は、どうやって選ばれてるのですか。訓練とかもあるのですか。
(「けいた」さん 小学5年生)

外崎:「しんかい6500」のパイロットは運航チームに入ってから、整備や操縦のことを学びトレーニングします。研究者は特別な訓練はありませんが、やりたい研究の計画を提出し、選ばれたら乗船してその研究を行うことができます。

 

「しんかい6500」は水圧に耐えられる十分な強度があると思いますが、それでも怖いと思うことはないのですか?また、トイレ問題はどうなっているか、こっそり教えてください。
(「ゆう」さん 昔の小学生)

外崎:何かトラブルがおきると浮くように設計されているので、命の危険を感じるような恐怖はありません。限られた潜航時間に研究者が望む成果につながるようなサンプリングがうまく提供できるか、先輩パイロットともに2mの狭いコクピット内で行うオペレーションが怖いというか緊張します。
トイレは・・・ありません。どうしているかはひみつです!

 

「しんかい6500」より深く潜れる有人探索船を作っていますか?
(「はるま」さん 小学4年生)

外崎:日本では残念ながら作っていませんが、海外ではもっと深くまで潜れる潜水調査船が造られています。人類は世界で一番深いマリアナ海溝の底まですでに到達しています。

 

「しんかい6500」は圧力に耐えるため、どんな材料を使っているのですか?
(「はるま」さん 小学4年生)

外崎:人が乗りこむ部分は、チタン合金でできた丸い部屋になっています。

 

人間が調べた1番深い場所はどこですか?
(「まいまい」さん 小学2年生)

うい子:世界で1番深いマリアナ海溝の底でも調査が行われています。JAMSTECの無人探査機「かいこう」はカイコウオオソコエビの採取に成功し、研究されています。

 

水族館で「しんかい2000」を見ました。とても小さい船で驚きました。もっと大きくして、たくさん人が乗るようにならないのですか??
(「ココ」さん 小学2年生)

外崎:大きくすると圧力にたえるために船全体がとても大きくなってしまうので、今の技術では難しいかもしれません。でも、たくさんの人が乗れる潜水調査船ができたらいいなと思います。

 

宇宙旅行ができるようになるみたいに、深海も旅行ができるようになりますか??
(「ここ」さん 小学2年生)

外崎:すでに、深海3800メートルに沈んでしまった客船「タイタニック号」を見に行くツアーが行われています。また、バルーンのようなものに乗って深海へ行くサービスが始まるという話もあるようです。

 

JAMSTECの技術は世界で何番目くらいですか?
(「まっさー」さん 小学5年生)

豊福:1番です!と言えるものもあると思いますが、世界の中ではフツウ・・・というものもあると思います。

 

「ちきゅう」のような船は世界に何隻くらいありますか?
(「まっさー」さん 小学5年生)

うい子:科学調査のための掘削船は、「ちきゅう」の他にアメリカの「ジョイデス・レゾリューション号」という船があります。

 

これまでの、「しんかい6500」の深海調査で、一番の危機やトラブルは何でしたか?
(「にいな号」さん 小学4年生)

外崎:「しんかい6500」はこれまで、大きなトラブルなく運用してきました。でも、大西洋の巨大な熱水噴出孔のあるところで調査を行っていた時に、真っ黒な熱水(ブラックスモーカー)のすごい勢いに流され、操縦できなくなってしまったこともあるそうです。その時はびっくりしたと、当時のパイロットだった人が教えてくれました。

 

潜水艦で一番深く潜ったのは何メートルですか?
(「ひたち」さん 小学2年生)

外崎:世界で一番深いマリアナ海溝のチャレンジャー海淵まで潜水調査船は到達しています。チャレンジャー海淵の水深は10,920メートルです。

 

深海の生き物をどうやって探していますか?
(「そうすけ」さん 小学1年生)

豊福:生き物がいそうな場所を調べたり、たまたま見つけたりします。熱水噴出孔や冷湧水にはたくさんの生物がいるので、それを調べたい時はそのような場所を探します。あと、餌でおびき寄せます。

 

深海魚をおびき寄せるのに使う餌は何を使うことが多いですか?
(「ぽんぽん」 中学1年生)

豊福:サバを使うことが多いようです。調査のたびにエサが違うと、そのことが原因で違いが出てしまうかもしれないので、いつでも手に入りやすいものを使用するようです。

 

=====<お仕事への疑問>=====

大人になったらJAMSTECに入りたいのですが、皆さんはどんな勉強をしましたか?アドバイスを下さい
(「はるま」さん 小学4年生)

うい子:JAMSTECの研究者も、海について勉強した人ばかりではありません。生き物や物理学、化学などいろいろな勉強をした人がいます。ただし、地球や海、自然の不思議を調べる分野が近道かもしれません。JAMSTECには他にも研究をサポートする仕事や機械を開発する仕事などがあり、様々な分野の人が一緒に仕事をしています。まずは自分が興味をもてることを探してみたら良いと思います。

 

JAMSTECでお仕事をして一番驚いたことは何ですか?
(「はるま」さん 小学4年生)

外崎:JAMSTECに入れば「しんかい6500」にいつでも会えると思って就職しましたが、実際は航海に行っていて思った以上にJAMSTECにいなかったことです。

 

海洋系、環境系の大学に進学する者です。小さい頃から海について興味があって将来、JAMSTECのような企業に勤めたいと思っているのですが、何かしておいた方が有利などありますか?
(「しゅんすけ」さん 高校3年生)

豊福:ここに入りたいという気持ちを持ち続けることは大事だと思います。また、働きたいと思っているところがどのようなことをやっているのかしっかり調べることも重要ですね。
勉強としては、研究をするなら英語は必須となっています。そして、海外の人と一緒に仕事をするときに、日本の歴史・文化についてきちんと知っている必要があると感じています。

 

JAMSTECで働いてる人は皆泳ぎが得意なんですか? 遠泳も潜水も自信ある人が多いのでしょうか?
(「アメレモ」さん むかし小学生)

うい子:仕事で実際に海で泳ぐことはほとんどないですね。

 

これまでに出会った深海の生き物について教えて下さい。
(「そうすけ」さん 小学1年生)

外崎:一瞬だったのですが、出会って嬉しかったのは、ミズヒキイカという足が長い深海のイカに会えたことです。優雅に「しんかい6500」の目の前を通過していきました。

 

新種の深海魚を発見するときどんな気持ちになりますか?
(「そうた」さん 小学1年生)

豊福:本当に新種かどうかは、過去の論文をすべて調べないとわかりませんが、本当に新種だったときは、こんな新種を見つけましたという論文を書きます。その論文には、新種の名前も決めます。自分だったらどんな名前にしようかなとか、ウキウキしながら考えるとおもいます。でも、最初はやっぱり「おっ!」っていう気持ちになると思います。

 

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みなさん、たくさんの疑問、質問をありがとうございました。知れば知るほど新たな疑問がわいてきますね。ご視聴いただきありがとうございました。

 

(おしまい)

 

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