#JAMSTEC From OCEAN 海洋と地球のWEBマガジン

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臨時休校YouTubeライブ企画「JAMSTEC”海の”こども質問部屋」アフタートーク(海の生き物編)

2020.04.03

新型コロナウイルス感染拡大の影響で学校が臨時休校していることを受けて、JAMSTECの海と地球の研究者、技術者がみんなの疑問にこたえるYouTubeライブを行いました。

ここでは、番組内でお話しきれなった疑問、質問についてもご紹介します。

★今回、相談にのったメンバーはこちらの3人でした。

豊福高志 さん 海洋生物の研究者 得意な分野:海の生き物/好きなもの:有孔虫(ゆうこうちゅう)

外崎 瞳 さん 「しんかい6500」の元副操縦士 得意な分野:「しんかい6500」の操縦/好きなもの:イカ(生きているやつ)

監物うい子 さん 得意な分野: JAMSTECのいろんなこと/好きなもの:ウミウシ

 

=====<海の生き物への疑問>=====

魚が感染するウイルスはありますか?
(「コーティ」さん 小学2年生)

豊福:さっそく調べてみました。魚に感染して病気をひきおこすウイルスもあるようです。JAMSTECで開発したウイルスを検出する新しい技術によって、海の生物の中にも、病気にはなっていなくてもウイルスがたくさんいることがわかりました。

 

僕は最近海の動物、とくに深海生物がとっても好きになりました。もうすぐ中学三年生、進路のことを考え始めるにあたって、大学で深海生物を研究できたらいいなと考えているのですが、深海生物の研究とはどのようなものなのでしょうか?
(「卵かけご飯」さん 中学2年生)

豊福:深海生物の研究といっても、いろいろな研究があります。特に深海生物は飼うことが難しく、わからないことだらけです。飼育の方法自体も研究テーマとなりますし、何を食べてどれくらいの速さで成長するか、どんなふうに動くかなどを調べる研究テーマもあります。どこに何がいるかもまだわかっていません。別の場所にいる生物同士がどれくらい似ているのか、また、どのように移動するのかなども研究対象です。方法も、採取した生物を使ったり船に乗って調査をしたり、実験室で遺伝子を調べたり、様々な方法があります。

 

リュウグウノツカイが海面付近で泳いでいるというニュースを見ました。深海魚が海面付近にくることはよくあるのですか?
(「りん」さん 小学5年生)

外崎:リュウグウノツカイなど深いところにすんでいる生物が浅い所にくるのはめずらしいからニュースになるのかなと思います。サクラエビなど、深海生物の中には、昼間は深いところにいて、夜に浅いところに上がってくる(日周鉛直移動といいます)ものも知られています。

 

どうしてラブカやシーラカンスはデボンきから生きることができたんですか?
(「ヤマト」さん 小学1年生)

豊福:大昔からあまり変わらない深海の環境にうまく合わせて生きてきたから、とも言われていますが、ふしぎですね。

 

深海で恐竜や古生物の化石は発見されていますか?どうやって、探したり調べたりするのですか?
(「りゅう」さん 小学2年生)

豊福:深海で化石を見つけるのはとても難しいと思いますが、昔深い海だったところに住んでいた動物の化石が、海底が陸地になることで見つかることがあります。

 

深海では生き物が巨大化するのはなぜですか?ダイオウイカやウミグモなど、あの大きさを維持するほど餌が多いとは思えないのですが。
(「ほたか」さん 小学6年生)

豊福:巨大化することで、エサをひんぱんにとらなくても生きていけるとか、圧力にたえられるようになると考えられているようですが、不思議ですね。
外崎:とある本に、食べられないようにすごい速さで進化するような戦略をとったのではないかという説が書いてありました。

 

深海魚を食べたことありますか?
(「はるま」さん 小学4年生)

うい子:深海魚を食べたことあります!スーパーにも売られているキンメダイは深海魚です。また、アンコウやキチジ(キンキ)も深いところにすむ魚です。意外と身近な深海魚もいるのです。

 

深海ではどうして光る生き物がいるのですか?
(「まいまい」さん 小学2年生)

豊福:深海は暗いのでコミュニケーションをとったり、敵から逃げたり、エサを集めるのに光が役立つからと考えられます。

 

浅瀬と深海、どっちの方が生き物は多いんですか?
(「まいまい」さん 小学2年生)

豊福:同じ面積で考えれば浅い海の方が多いです。しかし、海の9割は深海なので全体で考えたらどちらが多いでしょうね・・・。さらに、微生物まで考えるともっとわからないですね。

 

深海には何種類くらいの生き物がいるんですか?
(「まいまい」さん 小学2年生、「tamaki_japan」さん 小学1年生、「もっとー」さん 小学2年生)

豊福:2000年~2010年に行われた全世界の研究者による調査(海洋生物のセンサス)では、海には23万~25万種類の生き物がいるだろうという結果が出ました。しかし、これもはっきりした数字ではありません。さらに深海はまだどこに何がいるのか、ほとんど調査がされていないので、何種類の生き物がいるのかわかっていません。

 

深海魚はどうしてつぶれないんですか?
(「まいまい」さん 小学2年生)

豊福:浅い海にすむ魚には空気が入ったうきぶくろがありますが、深海魚は油が入った袋を持っています。空気でふくらんでいるところがないのでつぶれないのです。

 

シュモクザメは、どうして、あんな変なかたちをしているのですか?電波を感じるってきいたけど、ほんとですか?どうやってえものをとるんですか?
(「みるく」さん 小学1年生)

うい子:進化の結果のふしぎな形ですね。シュモクザメなどはロレンチーニ器官という電気を感じる器官が発達していて、えものを探すのに使っており、砂の中の生き物も見つけ出すことができるようです。水族館でのエサやりの動画なども見られるようなので見てみてはいかがでしょうか?

 

海の中で1番大きい生き物はどれ位の大きさ?
(「tamaki_japan」さん 小学1年生)

うい子:地球上で1番大きい生き物は海にすむシロナガスクジラで25~30メートルと言われています。

 

さい近、ヒョウモンシャチブリが大好きです。ヒョウモンシャチブリの尾びれはどこにありますか?
(「トモ」さん 小学2年生)

うい子:調べてみました。他の魚と同じように、うしろの方が尾びれのようですね。おもしろい形です。

 

今現在発見されている深海生物の中で最も危険な生物は何ですか?
(「にいな号」さん 小学4年生)

外崎:ダイオウイカに会ってみたいけど、おそわれたらあぶないだろうなと思います。口が長くとがったメカジキがアメリカの潜水調査船に刺さってしまったというトラブルが報告されています。

 

なぜ深海生物は水圧に耐えられるのですか。
(「マイクラ大好き人」さん 小学3年生)

豊福:深海の圧力にもたえられるような体に、少しずつ進化したからだと思います。浅い海で生きるのもライバルが多くて大変です。それよりも水圧が高く冷たくて暗い深海に合わせた生き方をとったのが深海生物です。

 

熱水噴出孔の近くにいる生き物っては他の生き物とどう違うのですか?
(「さくぽん」さん 小学5年生)

外崎:陸上や浅い海の生き物は太陽からエネルギーを得て生きています(光合成生態系)。熱水噴出孔の近くの生き物は、海底からわいてくるメタンや硫化水素という化学物質からエネルギーを得て生きています(化学合成生態系)。また、化学物質から栄養を作り出せるバクテリアと共生をしているものが多いのが特徴です。熱水の近くには種類は少ないけれど、大量の生物がすんでいます。

 

<海と地球への疑問>へつづく

 

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