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「沖縄熱水海底下生命圏掘削」(IODP第331次研究航海)

航海目的と実施概要

沖縄トラフ熱水域における熱水噴出孔周辺を地球深部探査船「ちきゅう」により掘削し、柱状地質試料(以下、コアサンプル)を採取する事により、熱水活動域の海底下で活動している微生物群集の数および種類、さらにその生態系の実態を世界に先駆けて解明することを目指します。ここで得られる知見は、現在の地球に残された地下圏における生態系の役割を明らかにするとともに、熱水中に高濃度に含まれるメタンの海底下での生成・供給メカニズム、あるいは海底下熱水鉱床の生成と海底下微生物群集の拡がりの関わりの解明に大きく寄与するものと期待されます。
現在熱水が噴出している噴出孔またはその極近傍において、最大50mの掘削およびコアサンプル採取を行うとともに、将来の現場培養器設置に備え、ケーシングパイプを設置する予定です。
また、熱水活動域の縁辺部は、熱水と海水が海底下堆積物の中で混合する、微生物活動の極めて活発な場所(陸上河川で言えば河口域にあたる場所)と考えられています。この地点ではそれぞれ海底下100m、200mまでの掘削を行い、コアサンプルの採取とケーシングパイプの設置を行う予定です。

「ちきゅう」運航予定

8月8日〜8月29日 静岡県清水港にて掘削準備作業
8月29日〜8月31日 和歌山県新宮港へ回航
8月中下旬 乗船研究者のヘリコプター水中脱出および洋上生存訓練
9月1日〜9月5日 資機材積込、研究者乗船等(和歌山県新宮港)
9月5日 和歌山県新宮港出港
9月9日 沖縄トラフの掘削地点に到着、掘削調査開始予定
9月18日 沖縄一時寄港、取材者下船
10月3日 研究航海完了

*天候等の状況により、スケジュールに変更がある可能性があります。

乗船期間中における航海実施内容

  • 出航、掘削地点への回航
  • 無人探査機(ROV)による海底への音響発信機器の設置
  • 掘削予定海域での本船定点保持操作
  • 掘削機器の組み立て、海底への降下
  • 掘削地点の決定、開孔
  • 掘削コア試料の採取、船上研究区画での研究活動
  • 掘削孔へのケーシングパイプ設置

*天候等の状況により、計画に変更がある可能性があります。

共同首席研究者

高井 研(海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域 プログラムディレクター)

高井 研

略歴:米国ワシントン大学客員研究員を経て、京都大学大学院農学研究科修了、その後、日本学術振興会特別研究員、科学技術振興事業団科学技術特別研究員、米国パシフィックノースウエスト国立研究所博士研究員を経て、海洋科学技術センター極限環境生物フロンテイア研究システム研究員。2005年海洋研究開発機構極限環境生物圏研究センター地殻内微生物研究プログラムプログラムディレクター。2008年海洋研究開発機構プレカンブリアンエコシステムラボラトリーユニットリーダー兼務。現在に至る。2002年第1回極限環境微生物学会学会奨励賞。
  

他1名の共同首席研究者を現在選考中。また、IODP参加国から選ばれた二十数名の研究チームが構成されます。

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