第1回海と地球の研究所セミナー「ビジネスマンのための温暖化教室〜世界の危機はここまできている〜」

プログラム

12:30 開場
13:00〜13:10 開会の辞
13:10〜13:50 『潜水調査船「しんかい6500」で熱水域を探る』
田代 省三(海洋研究開発機構 海洋地球情報部 広報課長)
[要旨]
1986年7月4日、場所は東シナ海沖縄トラフ、「しんかい2000」の231潜航で日本近海における最初の熱水活動が確認されました。ただし、それは大きなマウンドから24℃の温水がゆらゆらと立ち昇るささやかな物でした。その後、次々と熱水域は見つかりましたが、今日は我々パイロットの熱水探しの秘訣を皆様に伝授いたします。
13:50〜14:30 『海底熱水噴出孔は鉱山の卵だ―巨大熱水系の周辺で起こる出来事とそのわけ―』
藤岡 換太郎(海洋研究開発機構 海洋地球情報部 特任上席研究員)
[要旨]
深海で煙を吐く煙突状金属硫化物と生物群集は前世紀最大の発見。地殻の割れ目から吸い込まれた海水が岩石と反応して金属を取り込み360℃の黒煙として噴出。大西洋、東太平洋、琉球や伊豆に多く、陸上の黒鉱鉱床と類似するため開発に期待がかかる。
14:30〜15:10 『海底温泉の効能と湯の花―熱水の化学成分と熱水性堆積物―』
益田 晴恵(大阪市立大学大学院理学研究科 教授)
[要旨]
深海底温泉のお客はバクテリアやエビ・カニなどの動物です。人間とはちょっと理由が違いますが、彼らも泉質に惹かれてやってきます。彼らが好む温泉の秘密を、海底の岩石と海水の化学反応に基づいて説明します。
15:10〜15:30 休憩
15:30〜16:10 『熱水噴出孔で初めて発見された不思議ないきものたち
―太陽のいらない生態系について―』

佐藤 孝子(海洋研究開発機構 極限環境生物圏研究センター 海洋生物進化研究グループ サブリーダー)
[要旨]
最近までほとんど知られることのなかった、神秘の空間「深海」。そこは太陽の光が届かない、暗く冷たい未知の世界だった。30年前、そんな深海の熱水噴出孔から太陽の光を必要としない生物群が、歴史上初めて発見された!
16:10〜16:50 『生命は深海熱水で生まれた説は本当か?』
高井 研(海洋研究開発機構 極限環境生物圏研究センター 地殻内微生物研究プログラムディレクター
[要旨]
「地球生命は深海熱水で誕生した」なんて話を耳にしたことはありませんか?これって本当なんですかね?私は本当だと信じてます。でもみなさん「なんで深海熱水なの?」って思いません?私のセミナーが終わる頃には納得していただけると慢心しております。
16:50〜17:00 閉会の辞