第5回海と地球の研究所セミナー「深海の不思議に迫る」

本セミナーは、当機構の活動や最新の研究成果を親しみやすい内容で広く一般に紹介し、海洋地球科学研究への理解と関心を高めて頂くことを目的としております。
今回は、広島市こども文化科学館との共催で、「深海の不思議に迫る」と題し、有人潜水調査船「しんかい6500」や海洋探査機、深海生物、海底資源について、潜水調査船のパイロット、海洋工学、生物、地球科学の専門家がわかりやすくご紹介します。


概要

開催日時 平成21年8月29日(土) 13:00〜16:45(受付開始12:30)
開催場所

広島市こども文化科学館 アポロホール(250名収容)
市内電車「原爆ドーム前」下車、徒歩約5分

(広島市中区基町5番83号) [交通アクセス][地図(Google Map)]-->

主催 独立行政法人海洋研究開発機構、広島市こども文化科学館
後援 文部科学省
テーマ 「深海の不思議に迫る」
※講演内容はプログラムをご覧ください。
対象及び定員 一般 250名
参加費用 無料
申込方法 参加登録のお申し込みは締め切りました。
※お席に余裕がある場合は、当日会場でも受け付けます。
申込締切 参加登録を締め切りました。
お問い合わせ (セミナーについて)
独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)
Tel:045-778-5474 Fax:045-778-5498
E-mail:pr@jamstec.go.jp

(会場について)
広島市こども文化科学館
Tel:082-222-5346

プログラム

13:00 開会の辞
加藤 一孝(広島市こども文化科学館長)
13:05〜13:55 『JAMSTECと潜水調査船「しんかい6500」』
田代 省三(海洋研究開発機構 事業推進部 広報課長、「しんかい6500」元パイロット)
[要旨]
(独)海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、海洋の研究と技術開発を行う機関である。8隻の船舶と潜水船、そして大型のスーパーコンピュータを要し、気候変動、地震や生物等の研究を行っている。また、「しんかい6500」は1989年の完成から現在まで、世界一の潜航深度を誇っている有人潜水調査船である。今回は、JAMSTECと「しんかい6500」を皆様にご紹介する。
13:55〜14:45 『海洋探査機の開発 〜海洋ロボットのしくみ〜』
百留 忠洋(海洋研究開発機構 海洋工学センター 先端技術研究プログラム 巡航探査機技術研究グループ)
[要旨]
海面から海底を見ることができない海は、21世紀になった現在でも未だに大部分が秘密のベールで覆われている。海のことを知るためには実際に海にでて調査・観測をする必要があるが、陸上や空に比べ海上では移動するスピードが遅く、また船を動かすのにも人手が多くかかる。今回は、無人で調査・観測が可能な海中ロボットの1つ・深海巡航探査機「うらしま」について、その仕組みを紹介する。
14:45〜15:00 休憩
15:00〜15:50 『深海に生きる』
藤倉 克則(海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域海洋生物多様性研究プログラム 深海生態系研究チームリーダー)
[要旨]
深海生物というと、ダイオウイカ、シーラカンス、チョウチンアンコウといった「見ため」がユニークな生物を想像する人が多い。しかし、本当の深海生物のユニークさは「見ため」よりは生きるための「工夫」にある。今回の講演では、まず深海の2つの生態系――太陽に依存する光合成生態系と、地球内部からわき出る化学物質(硫化水素やメタンなど)に依存する化学合成生態系を紹介し、これらの生態系に生きる深海生物の「住み場所の工夫」「食べ物の工夫」「繁殖の工夫」に焦点をあててお話しする。
15:50〜16:40 『日本列島周辺の海底資源』
藤岡 換太郎(海洋研究開発機構 事業推進部 特任上席研究員)
[要旨]
日本列島周辺の海底は5つの島弧海溝系の会合、4枚のプレートの集合する複雑でしかも活発な地殻変動の起こっている場所である。このような場所には深海底にも様々な興味深い現象が観察される。琉球列島と中国の間にある沖縄トラフでは多くの場所で熱水活動が知られている。これらは海底の金属資源であり、これらに伴う特徴的な生物は生物資源としても重要である。一方で、琉球列島から琉球海溝に至る部分には多数のメタンハイドレートが知られている。そのうち今回は、黒島海丘に知られるハイドレートの産地を紹介する。
16:40 閉会の辞
他谷 康(海洋研究開発機構 事業推進部長)