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平成21年度 第3回 海洋と地球の学校

スケジュール

平成21年8月24日(月) 遠方からの学生は前日泊(みらい)
第1日目
平成21年8月25日(火)
開校式と見学
(むつ研究所)
08:00〜08:10 挨拶、開校式と準備
08:10〜08:40 概要1 (設楽 文朗)
海洋機構の概要
08:50〜10:20 第0講 (藤岡 換太郎
「海洋と地球」学入門
10:30〜12:00 第7講 (山本 啓之)
海洋の微生物生態系
12:10〜13:20

むつ科学技術館にて昼食、見学

13:30〜13:50 概要2 (渡邉 修一)
むつ研究所の概要
13:50〜14:50 むつ研究所の見学
(案内:吉川 泰司)
15:00〜15:40 概要3 (長浜 則夫)
「みらい」と「みらい」の観測機器
15:40〜16:50 「みらい」のツアー
(案内:吉川 泰司・長浜 則夫)
16:50〜17:50 第1講 (堀井 孝憲)
熱帯域の海洋観測研究が導く短期気候変動の予測
18:00〜18:45 第2講 (吉川 泰司)
海洋の大循環
18:45〜19:30 第3講 (佐々木 建一)
化学トレーサから見る海洋循環
20:00〜21:00 夕食、学生交流会
第2日目
平成21年8月26日(水)
連続講義
(むつ研究所)
08:00〜08:45 第4講 (脇田 昌英)
北部北太平洋における炭素循環−物質移動と変化−
08:45〜09:30 第5講 (藤木 徹一)
海のプランクトンと環境変化
09:40〜10:25 第6講 (川上 創)
北部北太平洋における炭素循環−物質の鉛直輸送−
10:30〜12:00 特別講義1 (才野 敏郎)
地球表層における物質循環
12:00〜13:00 昼食 (むつ研究所にて弁当)
13:00〜14:30 第8講 (巽 好幸)
東北日本の下で何が起こっているか?
その1:マグマの発生
14:40〜16:10 第9講 (巽 好幸)
東北日本の下で何が起こっているか?
その2:プレートの運命
16:20〜17:20 第10講 (藤岡 換太郎)
野外科学への招待と巡検の概略および八戸・下北ジオパーク構想
18:00〜19:30 特別講演1 (渡邉 修一)
環境とエネルギーと水産
19:30〜21:00 交流会
第3日目
平成21年8月27日(木)
巡検
07:00〜18:00 海洋と地球の巡検 下北半島(案内;藤岡 換太郎)
07:00 みらい発 バスにて下北半島へ
  釜臥山(40分)
恐山(1時間)
大畑、大間(景観のみ)
佐井(昼食)
仏ヶ浦(1時間)
福浦、川内(休憩)
大滝、安部城を経て田名部を18:00出発
18:00〜19:30

八戸宿舎へ移動

20:00〜22:00 夕食、巡検反省会
第4日目
平成21年8月28日(金)
特別講義と修了式
於 八戸
08:00〜09:30 特別講義2 (坂尻 直巳)
地震と地震動
09:40〜11:10 特別講義3 (小岩 直人)
氷期−間氷期サイクルの気候変化・海面変動と地形発達−青森県の地形を例にして
11:20〜12:40 マリエント見学と昼食(ちきゅう定食)
12:40〜14:10 特別講演2 (小泉 格)
津軽海峡の形成と環境変動 
14:20〜15:40 特別講演3 (藤岡 換太郎)
まとめに変えて−炭素の旅
15:50〜16:30 総合討論
16:30〜17:30 レポート作成
17:40〜18:00 修了式、記念撮影

* 日毎の開催場所、開始時間が異なりますので、通いの参加者の人は注意してください。



講義内容と講師(予定)

講義内容 講師
第0講

「海洋と地球」学入門

地球史を概略し、地球システム科学というものがどのようなもので、それが海洋の研究にどうかかわるのかを解く入門講義。このような学問には階層性がありまたサブシステムではどのような分野の研究が行われているのかの紹介。
藤岡 換太郎
事業推進部 特任上席研究員
海洋と地球の学校学長
第1講

熱帯域の海洋観測研究が導く短期気候変動の予測

熱帯域の海洋には、エルニーニョ現象やインド洋ダイポール現象のような、地球の気候に強い影響をおよぼす現象が存在する。本講義は、1.これらの現象の科学的な理解、2.これらの現象の理解が短期気候変動の予測にどのようにつながるのか、についてわかりやすく解説する。
堀井 孝憲
地球環境変動領域
第2講

海洋の大循環

水・熱・物質輸送の基本的な場である海洋の大きな循環についてその状況と成因について解説する。
吉川 泰司
むつ研究所
研究推進グループ
第3講

化学トレーサから見る海洋循環

海洋の大循環の状況と大循環に要する時間が約2000年であることは放射性炭素などの化学トレーサの分布から示された。近年、フロン等を用い、詳細な循環の様子が分かりつつある。本講義では、第2講を受け、化学トレーサと海洋循環について最近の話題を紹介し、物質の輸送について解説する。
佐々木 建一
むつ研究所
北太平洋時系列
観測研究グループ
第4講

北太平洋における炭素循環−物質移動と変化−

温暖化や酸性化に代表される二酸化炭素問題に関わる物質循環のうち物理過程が主として支配する海洋における炭素循環を解説し、海洋における人為起源二酸化炭素の蓄積量、表層で起きている酸性化の現状を紹介する。
脇田 昌英
むつ研究所
第5講

海のプランクトンと環境変化

温暖化や酸性化は海の生物に大きな影響を与え、海洋内の物質循環に変化を与える。海洋におけるプランクトンの役割を解説し、環境変化、特に酸性化によって生物が受ける影響を示す。
藤木 徹一
むつ研究所
北太平洋時系列
観測研究グループ
第6講

北太平洋における炭素循環−物質の鉛直輸送−

温暖化や酸性化に代表される二酸化炭素問題に関わる物質循環のうち生物が関わる過程が主として支配する海洋における炭素循環、すなわち炭素の鉛直輸送について解説し、環境の変化が物質循環に与える可能性について示す。

川上 創
むつ研究所
第7講

海洋の微生物生態系

微生物生態系は、地球の環境条件に適応しながら様相を変え、40億年にわたり生物圏の根幹を支えてきた。その多様性は、海洋表層 から海底下に広がる生物生産と物質循環の経路において現在も大き な役割を果たしている。
山本 啓之
海洋・極限環境生物圏領域
第8講

東北日本の下で何が起こっているか?
その1:マグマの発生

東北日本弧は、海洋プレートが地球内部へ落ちてゆく「沈み込み帯」です。沈み込み帯は、地球上で最も活発な火山活動が起こっている場所の1つです。なぜ、冷たいプレートが沈み込んで、熱いマグマが生まれるのでしょう?この謎に迫ってゆきたいと思います。
巽 好幸
地球内部ダイナミクス領域
第9講

東北日本の下で何が起こっているか?
その2:プレートの運命

東北日本などの沈み込み帯から落っこちた海洋プレートは、どうなってしまうのでしょう?また、46億年の地球史を通して落っこち続けたプレートは、地球の進化にどんな役割を果たしてきたのでしょう?「サブダクションファクトリー(沈み込み帯工場)」という概念を紹介します。
巽 好幸
地球内部ダイナミクス領域
第10講

野外科学への招待と巡検の概略および八戸・下北ジオパーク構想

野外科学は室内の研究に比べてどんな魅力があるのか。どのようなことをするのかを地質学の研究を素に紹介する。同時に翌日から出かける巡検のコースと巡検で見られる露頭の紹介と解説を行う。今地質科学ではジオパークという言葉が盛んに使われている。その意味を話す。そしてそのターゲットが世界中に存在すること、八戸や下北半島ではどこにそのようなターゲットがあり、どんな意味を持つのかを話す。
藤岡 換太郎
事業推進部 特任上席研究員
海洋と地球の学校学長
特別講義1

地球表層における物質循環

地球システムにおいて生物は水循環・物質循環の接点に位置し、大きな役割を果たしている。生物が介在する地球表層の物質循環についてその成り立ちから現在の状況、それをつかさどる過程について解説する。
才野 敏郎
地球環境変動領域
特別講義2

地震と地震動

世界の地震活動分布と、地震被害の例、特徴などを紹介し、地震の発生メカニズム、震源で発生した地震波の伝搬の仕方、減衰(幾何、粘性減衰ほか)について述べる。次に、地表の揺れ(地震動)の強さ(震度)の説明と、地盤による地震波の増幅現象について説明する。
坂尻 直巳
八戸工業大学名誉教授
特別講義3

氷期−間氷期サイクルの気候変化・海面変動と地形発達−青森県の地形を例にして

人間が生活を営む自然基盤となっている地形は,地球規模での気候変化や地殻変動に強く影響を受けて形成されてきました.本講義では,下北半島や上北平野などの青森県の地形を例にして,自然地理学的な視点から,気候変化やそれに伴う海面変動と地形形成の関わりについて解説します。
小岩 直人
弘前大学准教授
特別講演1

環境とエネルギーと水産

下北は青森県の名のとおり青い木々に囲まれた水産業の盛んな地域である。一方、下北には数多くの風力発電所が点在し、また、稼動中の原子炉が一基、建設中が二基と今後のエネルギー基地という性格を持っている。そのような地の環境とエネルギーと水産に関わる問題についての話題を提供する。
渡邉 修一
むつ研究所所長
特別講演2

津軽海峡の形成と環境変動

次の4点について講義する。(1)津軽海峡は最終氷期最寒期(約2万年前)に陸橋となったか。(2)生物地理境界線プラキストン線とは何か。(3)微化石プロキシによる津軽暖流−津軽暖流の最終間氷期以降の変動。(4)三陸沖で250万年前に起きた事件。
小泉 格
北海道大学名誉教授
特別講演3

まとめに変えて−炭素の旅

宇宙には炭素は4番目に多い元素であるが地球では15番目以下になってしまう。炭素はビッグバンのあとの核融合によって合成されるがこの合成を解明するのは大変であった。炭素が合成されてから大気、海洋、生物そして地球の内部へと様々な形をとりながら循環する話をする。
藤岡 換太郎
事業推進部 特任上席研究員
海洋と地球の学校学長
巡検案内 藤岡 換太郎
概要1

海洋開発研究機構

海洋研究開発機構が2009年に新しく組織替えをしたのを踏まえて、新しい組織の概略と船舶や観測機器、研究施設、そして核研究分野の研究内容の概略などについて紹介する。
設楽 文朗
海洋と地球の学校事務局長
概要2

むつ研究所

むつ研究所で行われている業務及び設置機器をむつ研究所の生い立ちと共に紹介する。
渡邉 修一
むつ研究所所長
概要3

海洋地球研究船「みらい」と「みらい」の観測機器

海洋地球研究船「みらい」は、むつ市関根浜港を母港とする、世界でも最大級の観測船である。本講では「みらい」の持つ観測機器・観測設備について紹介をする。
長浜 則夫
GODI
概要4

八戸市水産科学館マリエント

八戸市水産科学館の活動、常設展示やイベントなどの紹介をします。ここには地球史や「ちきゅう」に関する特別の展示、「しんかい6500」に関する展示などがあります。また昼食に「ちきゅう定食」をお試しください。
吉井 仁美
八戸市水産科学館
マリエント館長