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第8回 海洋と地球の学校

スケジュール

講義内容、スケジュールは変更になる可能性がございますので、ご了承ください。

2013年3月19日(火)
高知県立青少年センター
09:00-10:30 第0講(藤岡 換太郎)
地球システム科学と地球史
10:40-12:10 第1講(村山 雅史)
古海洋学における深層水循環の解明
12:10-12:50 休憩
12:50-13:10 高知コアセンターに移動(チャーターバス)
13:10-15:10 高知コアセンター ラボツアー

概要1(廣瀬 重之)
高知コアセンターについて

第2講(阿波根 直一)
高知コアセンターにおけるコアキュレーションと分析機能について
15:10-15:30 青少年センターへ移動(チャーターバス)
15:30-17:00 第3講(坂口 有人)
なぜ構造地質を学ぶのか?
19:00-20:30 第4講(林 為人)
地震・断層・掘削について
-東北地方太平洋沖地震調査掘削(JFAST)-
2013年3月20日(水)
高知県立青少年センター
08:30-10:00 第5講(深見 公雄)
海洋深層水と黒潮の水 -その類似点と相違点-
10:10-10:50 牧野植物園へ移動(チャーターバス)
10:50-12:40 概要2(藤川 和美)
牧野植物園について
牧野植物園見学


休憩
12:40-13:20 青少年センターに移動
13:20-14:50 第6講(石川 剛志)
水と地球内部のダイナミクス -マグマ・物質循環から地震まで-
15:00-16:30 第7講(柴田 伊廣)
室戸ジオパークから見る息吹く地球
2013年3月23日(土)
のいちふれあいセンター
09:00-10:00 特別講義1(岡村 眞)
南海トラフ巨大地震のスーパーサイクル
-過去5000年間の沿岸堆積物から見えてきた波源域-
10:10-11:10 特別講義2(徳山 英一)
日本南方海域の海底資源
11:20-12:20 特別講義3(木下 正高)
南海トラフ巨大地震:「ちきゅう」掘削でどこまで分かったか。
12:20-13:20 休憩
13:20-14:20 特別講演4(井尻 暁)
科学海洋掘削による海底下生命圏の探査
14:30-15:30 特別講義5(藤岡 換太郎)
山はどうしてできるのか

講義内容と講師(予定)

講義内容、スケジュールは変更になる可能性がございますので、ご了承ください。


講義内容 講師
第0講 地球システム科学と地球史

海洋と地球の学校で基本的に重要な「地球学」ともいうべき地球の全貌を扱う「地球システム科学」と海洋の重要性を現在の地球と、地球史を通じて紹介する。地球ができて以来さまざまな事件を経て現在に至っていることを解説する。

藤岡 換太郎
海洋と地球の学校 前学校長
第1講 古海洋学における深層水循環の解明

海洋における深層水は、現在、北大西洋(北大西洋深層水)とウエッデル海(南極底層水)で形成され、約2000年をかけて循環している。この深層水循環は「熱塩循環」とも呼ばれ、海洋の物質循環および地球の気候変動にも重要な役割を果たしている。過去から現在までの海洋深層水循環について概説する。

村山 雅史
高知大学 教授
第2講 高知コアセンターラボツアー
高知コアセンターにおけるコアキュレーションと分析機能について

高知コアセンターでは、地球深部探査船「ちきゅう」で採取した掘削試料をはじめ、統合国際深海掘削計画(IODP)及び前身の国際共同プログラムによって採取された掘削試料(総延長にして約93km分)が保管・管理され、世界中の研究者からのリクエストに応じて試料提供を行なっている。また、地球掘削科学の陸上分析拠点としての機能も有しており、高知大学及び海洋研究開発機構によって内外の研究者への機器利用支援や若手育成活動も実施している。
本講義では、これらの概要を解説し、高知コアセンターのラボツアーを行なう。
阿波根 直一
高知コア研究所
科学支援グループ
グループリーダー
第3講 なぜ構造地質を学ぶのか?
本学校でも断層や付加体など、構造地質学的テーマが講義と巡検で扱われるが、そもそも構造地質学とは何なのか?変形した岩石のどこをどのように観察・分析するのか?それらをイラストやアナログ実験映像を交えて解説する。そして地質学的情報を定量化し、「力学」の言葉に置き換えていくことが、次のイノベーションの鍵であることを理解してもらう。それが本講義の目的である。
坂口 有人
地球内部ダイナミクス領域
固体地球動的過程研究プログラム
非線形動力学及び応用研究チーム
第4講 地震・断層・掘削について
-東北地方太平洋沖地震調査掘削(JFAST)-

2011年に発生した東北地方太平洋沖M9の巨大地震は北米プレートと太平洋プレートの境界断層がすべったことにより発生した。巨大津波を起こしたプレート境界断層がなぜ50m以上もすべったかを解明するために、日本海溝付近にて水深約7000mの深海から、世界最大の科学掘削船「ちきゅう」によるプレート境界断層の掘削を行った。様々な技術的な挑戦を成功させた掘削の内容とともに、巨大断層すべりの実像に迫る科学成果の一部を紹介する。
林 為人
高知コア研究所
地震断層研究グループ
グループリーダー
第5講 海洋深層水と黒潮の水 -その類似点と相違点-

海洋深層水と黒潮はいずれも高知県にとってなじみが深いが、どちらも極めて清浄な海水なのにその性質は大きく異なる。何が同じで何が異なるのか、両者は高知県の産業や生態系にどのような影響を及ぼしているのかについて解説する。

深見 公雄
高知大学 理事
第6講 水と地球内部のダイナミクス -マグマ・物質循環から地震まで-
水は地球表層で海洋を形成し生命を育むのみならず、地殻・マントル内の物質循環やマグマ形成、さらには地震の発生にまで大きな影響を与えている。地球化学的な視点から見たこれらのダイナミックな地球の営みについて解説する。
石川 剛志
高知コア研究所
同位体地球化学研究グループ
グループリーダー
第7講 室戸ジオパークから見る息吹く地球

室戸半島はかつて海底にあって、地震をともなって隆起して形成された。そこに、人々は地形や生態系を活かしながら1000年以上にわたって暮らしている。私たちのすむ地球の変動と人々の関わりについて、室戸ジオパークの特徴を交えながら紹介する。

柴田 伊廣
室戸ジオパーク
推進協議会
概要1 高知コアセンターについて 廣瀬 重之(予定)
高知コア研究所 管理課 課長
概要2 牧野植物園について 藤川 和美
牧野植物園 研究員
特別講義1 南海トラフ巨大地震のスーパーサイクル -過去5000年間の沿岸堆積物から見えてきた波源域-
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(Mw9.0)は記録にある紀元869年の貞観年間の津波規模に近いものであった。一方、南海トラフでは1707年宝永年間に発生した地震(Mw8.6)は土佐湾奥では15mの高さで沿岸を襲い、多くの集落が「亡所」となった。沿岸湖沼には最大で20cmの厚さの堆積物が残る。ところが、約2000年前にはこの数倍の厚さの砂層を形成した津波がある。この津波は広く西南日本各地から発見され、波源域の特定が可能となった。

岡村 眞
高知大学 特任教授
特別講義2 日本南方海域の海底資源

日本南方に広がる我が国のEEZ(排他的経済水域)に賦存する海底資源のポテンシャルとその形成プロセスについての話をする。

徳山 英一
高知大学 特任教授
特別講義3 南海トラフ巨大地震:「ちきゅう」掘削でどこまで分かったか。
30年以内に7割の確率で起こる、南海トラフ巨大地震。M8という、その規模を決める要因な何だろうか。群盲が象を撫でるがごとく、掘削船「ちきゅう」から蜘蛛の糸ならぬ鉄管を、地下7kmの地震断層に差し込み、その組織を採取する。「カンダタ」は無事上がってこられるのか、そもそもそれはどんなものなのか、人類の誇りを掛けて挑戦中だ。その概要を説明します。
木下 正高
海洋と地球の学校 学校長
高知コア研究所 所長
特別講義4 科学海洋掘削による海底下生命圏の探査
近年、科学海洋掘削で得られた堆積物試料の顕微鏡観察から、海底下には巨大な微生物バイオマスが存在し、陸上の土壌や、海洋の微生物バイオマスに匹敵することが報告されている。しかし、海底下の微生物がどのようなもので、どのようにして生きているのか未だ明らかでない。これら海底下生命圏の探査を目的とした掘削航海について紹介する。
井尻 暁
高知コア研究所
地下生命圏研究グループ 研究員
特別講義5 山はどうしてできるのか

付加体は島弧を形成していく。島弧は集合して大陸を作る。大陸同士の衝突によって大きな山脈が作られる。それは造山運動という山を作る運動である。一方、火山活動はやはり山を作る。大量のマグマが短い時間に出てくると大きな山ができるのである。山を作る作用と山ができることによっておこる環境変動について話す。

藤岡 換太郎
海洋と地球の学校 前学校長