JAMSTEC
平成10年6月29日
海洋科学技術センター
海洋科学技術センター長期計画
- 海と地球の探求を通して人類の夢と課題に挑戦するために -
の策定について
- 海洋科学技術センターは、前長期計画(10カ年計画)を平成4年1月に策定して以来、海洋地球研究船「みらい」や深海調査研究船「かいれい」の就航、トライトンブイや海底地震総合観測システムの展開の開始、地球フロンティア研究システムの発足など世界一級の研究環境と開かれた研究体制の整備を急速に進展させている。
- 一方、人間活動の急激な拡大のもと地球温暖化をはじめとする地球規模の問題がより緊急的課題となっており、海洋と地球内部を探求し、地球とそこで営まれる生命活動を理解することが極めて重要である。
しかしながら、その大部分は広大なる未知の領域として残されており、その広大な領域を探求し、地球規模の課題の解決を図ることが人類社会の持続的発展と若い世代が
未来の夢を描ける社会の実現に不可欠。
このような認識のもと、機構は国内外の研究機関とも連携しつつ自らが取り組むべき研究開発構想を具体化するとともに、これを広く社会に伝えて国民の理解を得るため、今後10年間を対象として本長期計画を策定した。(長期計画本文へ)
- 今回の長期計画の主な強化点は以下のとおり。(長期計画要旨へ)
- (1)地球変動研究の重点的強化
- アジア・太平洋地域の気候変動予測の精度向上のため、赤道海域、北太平洋中高緯度及び北極海域を重点海域とし、観測システムの高度化、広域化を図りつつ強力な国際
共同研究を推進する。
また、日本周辺の地殻変動プロセスについて、これまでの総合的深海調査に加え、深海地球ドリリング計画のもと巨大地震の巣に至る掘削及び長期計測によって研究を飛躍的に進展させるとともに、全球的な地球深部ダイナミクスの解明に取り組む。
- (2)先進的技術開発と全球的研究
- 地球の総合的な理解のため、地球内部や極域などの未踏領域を目指した深海掘削船システムや自律型無人潜水機(AUV:Autonomous
Underwater Vehicle)などの先進的技術開発を進めるとともに、地球システム統合モデルの構築や深海地球ドリリング計画など全球的、領域統合的な研究の体制整備を図りつつ重点的に推進する。
- (3)海洋環境・生態系研究のグローバル化
- 地球温暖化と太平洋規模の海洋生態系の変動を解明するとともに、地域共同で取り組んできた海域総合利用研究を発展させ、人間活動に密着したサンゴ礁・藻場を中心
とする沿岸生態系と環境修復の研究の国際展開を図る。
本件連絡先:海洋科学技術センター企画部企画課
〒237-0061 神奈川県横須賀市夏島町2-15
TEL 0468-67-3928
FAX 0468-66-3061