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プロジェクト概要
海溝型巨大地震震源域における海底リアルタイム観測の必要性
フィリピン海プレートが東海沖〜九州南部の西南日本に沈みこむことにより形成された窪地地形である南海トラフ周辺では、マグニチュード8級の海溝型巨大地震が、およそ100〜150年間隔で繰り返し発生しています。前回この海域を震源として発生した巨大地震は1944年の東南海地震と1946年の南海地震でした。以降すでに60年が経過しており、政府の地震調査委員会の評価では、今後30年以内の巨大地震発生確率は、東南海地震60%、南海地震50%程度と見積もられています。この地震発生に備え、震源域と想定される海域において、観測システムの整備が緊急の課題となっています。
このプロジェクトは、文部科学省の受託研究「地震・津波観測監視システムの構築」として海洋研究開発機構が中心となり実施するものです。先端的海底観測技術開発や地震予測モデルの精度向上ならびに防災・減災への貢献を目的として、1944年の東南海地震の震源域に位置している紀伊半島沖熊野灘を中心に、稠密なリアルタイム観測を行う“海底ネットワークシステム”を構築することを目指します。
海底ネットワークシステムの三つの柱
従来の観測システムではなし得なかった深海底における多点同時、リアルタイム観測を実現するためのネットワークシステムです。海溝型巨大地震・津波の早期検知のためには、予測モデルの高度化や海底で長期観測を行うための給電システムや光データ伝送技術の開発、無人探査機などによる海底作業の高度化がシステム開発の鍵となります。
コンセプト
海底ネットワークシステムの整備計画
地震・津波観測監視システムの整備計画
平成18年度から平成21年度の4カ年で東南海地震の想定震源域にあたる紀伊半島沖熊野灘に20箇所の観測点を設置(図中右側枠内)します。各観測点は高精度の地震計、水圧計(津波計)などで構成され、全ての観測点を海底ケーブルで面的につなぎ、平成22年度より広域かつ精度の高い連続観測を開始します。
平成22年度からは紀伊半島潮岬沖に、あらたな海底ネットワーク構築に着手する計画です。
熊野灘の海底ネットワークシステムの展開図
観測点は陸上局より海底ケーブルで面的に高密度につながれ、観測精度の向上が図られます。給電とデータ伝送はリアルタイムで陸上局を介して行われ、取得データは海洋研究開発機構、関係機関に送られます。
お問い合わせ
リーディングプロジェクト 地震津波・防災研究プロジェクト
E-mail: donet_info@jamstec.go.jp |
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