地球温暖化などの地球環境の変動における海洋の役割を明らかにするためには、海洋における炭素の循環過程や大気・海水・海氷の構造並びに変動を解明することが必要です。このような現象は、とりわけ北西太平洋やオホーツク海及び北極海において顕著ですが、荒波や低温など過酷な海象の出現する海域でもあります。
 独立行政法人海洋研究開発機構(当時:海洋科学技術センター)は、このような過酷な海象下でも安全かつ高精度の観測を可能とする世界最大級の海洋地球研究船「みらい」の母港として、平成7年10月に青森県むつ市関根浜地区に「むつ事務所」を開設しました。さらに平成12年10月には改組して、「むつ研究所」が発足しました。また、平成16年4月に海洋科学技術センターが独立行政法人化し、海洋研究開発機構が発足しました。
 「独立行政法人海洋研究開発機構むつ研究所」は、事務棟、観測機材整備場、試料分析棟、むつ研究交流棟などの施設を整備し、「みらい」の母港としての運航管理業務を行っています。また、トライトンブイやアルゴフロート等の観測機器の保守・試験、海水化学分析機器の整備を行うとともに、北太平洋を中心に海洋における物質循環の解明などを目的とした研究活動を展開し成果を上げています。