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ここで言う「コア」とは、地中や海底から採取された地層サンプルのことを指す専門用語です。(以下、コアと呼びます。)この中には過去の地球の出来事が、様々なかたちで記録されていることから、コアは「地層という名のページに情報が記された古文書」と言えます。
過去に起きた生物の大量絶滅の原因は? - 地球環境はどのように変化してきたのか? - 地震が起こるメカニズムは? - 地下に広がる生命圏の全貌は-?・・・などなど、様々な分野の謎を解き明かすために、世界中の科学者が日々この本を活用しています。
1本のコアを1冊の本に例えると、たくさんのコアが収められている「保管庫」は、まさに「海の図書館」です。
このサイトでは「コアってなあに?」から「コアからわかってきた最新の研究結果」までわかりやすく解説していきます。

ライナーに納められている南海トラフのコア
直径約7cm・長さは1.5m
コアには、固有の物理的な特性があり、また無機化学成分や有機化合物、微化石、微生物・・・といったモノが含まれています。これらが文字の代わりとなって、謎を解き明かすために「鍵」となる情報を私たちに伝えてくれるのです。
メキシコのユカタン半島にあるチクシュルーブ・クレーター(Chicxulub crater)は、今から約6,500万年前に地球に巨大隕石が衝突してできたものだと考えられています。クレーターの直径は約100〜300km、深さ15〜25km、衝突した隕石の大きさは直径約10km、衝突時のエネルギーは広島型原爆の50億倍を超えたと推定されています。

衝突後の世界
ある時期を境にしてコアの色が褐色に変わっています。これは「K/T境界」と呼ばれるもので、衝突の衝撃で大気中に噴き上げられた海洋地殻の破片が塵となって地球を覆い、地球環境を激変させた結果だと考えられています。衝突場所から数千km離れた場所でこれだけダイナミックな変化が残されていることから、隕石衝突の衝撃は非常に大きかったと推定されています。
衝突前の世界
白い地層は、この時代の海に生息していた非常に小さい植物プランクトンの死がいが積もり,化石(ナンノ化石)となったものです。この種のプランクトンは、環境の変化に弱いため、この時代の地球環境は非常に安定していたと考えられています。

白亜紀の代表的な地層(イタリア) |
顕微鏡で見たナンノ化石 |
白亜紀の白亜とは、石灰岩のことです。石灰岩は、サンゴや石灰藻などの殻が堆積したものです。ナンノ化石も石灰岩の一種で、円藻類の殻の化石です。
そうか〜、コアからいろいろなことがわかるんだね。 |
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大昔の出来事だけでなく、今、地球で起きていることを世界中から集めたコアを使って知ることもできるのじゃよ。 |
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へぇ〜、じゃぁ、例えば環境汚染の様子も調べることができるんだ! |



