高知コア研究所とは

平成17(2005)年10月に高知コア研究所が設立されてから、
10周年を迎えました。


高知コア研究所は海洋研究開発機構の国内5番目の拠点として、地球深部探査船「ちきゅう」をはじめとする掘削船により海底から採取されたコア試料の保管・管理、それらを用いた先端的研究までを一貫して行う世界でもユニークな研究所として出発しました。おかげさまでこの10年、多方面で大きな飛躍を遂げ、国際的に高い評価をいただけるようになりました。 海洋底の地層や岩石には太古から現在までの地球システムに関する豊富な情報が蓄えられています。掘削船からドリルパイプを伸ばして海底から何百メートル、場合によっては何千メートルの深さまで掘削を行って得られた円柱状のコア試料は、小さなものではありますが、海洋底の立派な断面の一部であり,限りない価値を秘めています。高知コア研究所には国際的な掘削プロジェクトで採取されたものだけでも、総計で100キロメートルを超える長さのコア試料が保管・管理されています。これらは人類のかけがえのない科学的財産であり、世界中の研究者からのリクエストに応えて分配され、地球科学・生命科学の様々な分野で多くの研究を生み出しています。私ども自身も、様々な科学コミュニティーと連携しながら、地震断層、地球深部生命圏、地球環境変動等の諸分野や、関連する技術開発の分野で世界をリードする研究成果を上げております。また、得られた成果を発信して社会に還元したり、次世代の研究者・技術者を育成するための活動も積極的に行っております。

これらの活動は、高知大学海洋コア総合研究センターと共同して運営する施設「高知コアセンター」で行われています。研究はもとより最先端の分析機器・設備の運営、人材育成に関する活動などを、高知大学と共同で実施しており、「高知コアセンター」は名実ともに掘削科学研究の拠点として充実してきました。今後も内外の研究者が魅力を感じ集う場となるよう運営していきたいと思います。

国立研究開発法人 海洋研究開発機構
高知コア研究所 研究所長 石川 剛志

高知コア研究所は設立から10周年を迎えました。

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