キュレーターの朝はメールチェックから始まります。
研究者へのコアサンプル提供はキュレーターの大事な仕事のひとつです。
研究者からサンプルリクエスト*1が来ていないか?
送ったサンプルがきちんと届いているかなどを確認します。
この他、海外のコア保管施設*2のキュレーターとのやり取りはEメールですることが多いです。
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「キュレーター」って聞き慣れない言葉ですよね? どんな仕事だと思いますか?
キュレーター(curator)の仕事:キュレーション(curation)とは、貴重な絵画や資料などを、安定した温度や湿度を保つことができる施設において保管・管理する仕事を意味します。博物館や美術館の館長さんなどもキュレーターです。
では、コアを扱うキュレーターってどんな仕事でしょうか? ここでは、彼らの1日を紹介します。

レガシーコア(過去の掘削計画で採取したコア)をアメリカのコア保管施設から受け入れる作業が行われています。このコアをきちんと管理するため、受け入れスケジュールを調整したり、保管場所の配置決めやラベル作成、登録などをキュレーションスタッフと行います。
作業が予定通り順調に進んでいるか? 現状を把握して、トラブルがあるときは直ちに対処するのもキュレーターの重要な仕事です。

高知コアセンターは高知大学物部キャンパスの中にあります。お昼にはよく大学の学食に行きます。

リクエストのあったコアのサンプリング*3を行い、研究者へのコアサンプル発送の準備をします。
*3 研究者からリクエストのあった部分をコアセクションから切り取る作業をします。切り取ったコアサンプルは適切な方法で梱包して研究者に発送します。このサンプリング情報はデータベースに入力して管理しています。

毎週必ずあるのが「ちきゅう」を運航するCDEX*4との打ち合わせです。遠隔地と打ち合わせや会議するときは,TV会議システムを使います。
キュレーションスタッフで行うサンプルリクエスト会議も重要なミーティングのひとつです。研究者からのサンプルリクエストを、過去のデーターをもとに、研究に必要なリクエストかを判断します。必要と判断された場合は、サンプルリクエストのスケジュール調整をします。

サンプルを受け取った研究者は、研究成果を発表する義務があります。また、研究に使わなかったサンプルは返すことになっているので、サンプルがどのように使われたかのチェックをします。
この他、サンプリングなどの業務に必要な消耗品の管理、発注をします。在庫リストを元に、足りなくなったものがあれば調達します。
もう一度メールチェック。
明日のスケジュールを確認して、帰路につきます。
この他、キュレーターの仕事には、未来のキュレーターを育てる教育活動(コアスクール(コア記載エキスパートコース)や博物館でのコアの展示、一般に向けた講演会などのアウトリーチ活動、またこれからの掘削するプロジェクトのためのサンプリング計画などさまざまです。
また、キュレーションスタッフのなかには、船上で業務を行う人もいます。この人たちは、「ちきゅう」などの掘削船でコアを管理する仕事をします。















*1 サンプルリクエストとは、研究者がコアサンプルを使って研究したい時に、コアを保管・管理する機関に利用申請することです。
(高知コアセンター:サンプルリクエスト)
*2 高知コアセンターはIODPの世界3大コア保管施設の一つです。
(高知コアセンター)