研究者の一日

高知コア研究所で働くある研究者の1日に密着してみました。

研究者ってどんな生活をしているのでしょう。

みなさん、研究者は日々どのような生活をしていると思いますか?
白衣を着て、毎日実験ばかりしているイメージ? それとも、ちょっと変わった人だと思っていますか? ここではある研究者の1日を紹介します。

9:00 出社

研究者の1日は、メールチェックから始まります。
これは、海外の研究者と共同研究していたり、実験に使っている機器を海外から購入していたりと、研究者は海外と連絡のやりとりをすることが多いためです。時差の関係でたいてい帰宅後にメールを受け取ることが多いので、まずはメールを確認し返信をします。
研究者は、英語で論文を書いたり、海外の学会で研究成果を発表することが必要なため、英語力が要求されます。

メールチェック

10:00 デスクワーク

ひと息ついて、お茶を飲みながら海外の研究速報に目を通して、ライバルの動向をチェック。定期購読している研究関連の雑誌を読んだり、実験データをもとにして論文を書いたりします。論文は研究成果を発表する重要な場です。

12:30 少し遅めのランチタイム

手作り弁当を持って来る人、お弁当を注文する人、外に食べに出る人とさまざまです。
社内で食べる時は、リフレッシュルームで同僚たちと昼食をとります。

少し遅めのランチタイム

13:30 研究:元素の取り出し

私の研究は、ある元素の同位体*1を目印にして、環境の変化を調べることです。そのためには、まず調べる元素以外のものを取り除くことが必要です。 「クリーンルーム」と呼ばれる、ホコリのない空間で、測定に必要な元素だけを取り出します。

*1 元素とは,様々な物質をつくる元になるもので、私たちの住む地球は元素が組み合わさってできています。例えば、水素:H、ヘリウム:Heは化学の授業でも習ったとおりです。同じ元素でも質量の異なる原子のことを同位体といいます。

研究:元素の取り出し

15:00 研究:元素の測定

「クリーンルーム」で取り出した元素を、同位体の存在度が分かる特殊な機器(質量分析計)を使って測定します。

研究:元素の測定

15:00 実験機器・消耗品の注文

実験に必要な機器や消耗品を購入するのも研究者の仕事です。研究費は節約しながら使うため、業者と価格交渉し、値切ることもあります。

15:00 研究:測定値の分析

得られた測定値の解析をします。測定した結果はなるべくその日のうちにグラフ化して、データの善し悪しを判断し、次の分析へ活かすようにしています。

研究:測定値の分析

ミーティング

同じグループの研究者たちとミーティング。分析装置の使用スケジュールの調整や、装置の不具合などの情報を共有します。また、共同で研究しているテーマについて進捗状況や今後の方針についてディスカッションします。

ミーティング

片付け・帰宅

もう一度メールチェックをした後、机のまわりをひととおり片付けて帰宅します。

この他、研究のため船に乗る、国内外の学会出席、大学で講演する・・・などの仕事もたくさんあります。

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