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四国を歩くと、海洋プレート沈み込み帯の断面を連続して見ることができます。ここでは地下深部の世界へ、誰でも「行く・見る・触る」ことができるのです。
独立行政法人産業技術総合研究所 数値地質図, 100万分の1日本地質図第3版 利用承認 第63500-A-20080331-001号
四国は東西を走る黒瀬川構造帯(大断層)によって二分されています。その北半分は秩父累帯北帯(ちちぶるいたいほくたい)であり、ジュラ紀中〜後期にアジア大陸東縁の沈み込みによって生成された地層と考えられています。一方、南半分を構成する地層は四国の清流「四万十川(しまんとがわ)」に由来し、四万十帯(しまんとたい)と呼ばれており、白亜紀後期から第三紀までの新しい地層が大断層をへだてて隣接しています。
四万十帯の大部分は比較的単調な砂泥互層(タービダイト*1)が占め、この地層には時代の指標となる貝などの化石が少なく、岩相(地層を特徴づける性質)も少なかったことから,四万十帯はながらく年代不詳で謎の地層と言われていました。
しかし、その後 いくつかの鍵となる研究(1)放散虫*2化石による地層の年代決定(2)付加体成り立ちの理解を通して,また当時盛んに研究されていたプレートテクトニクス理論によって、その由来が次第に明らかにされました。







*1 タービダイト
地震などをきっかけとして、大陸斜面から流れ下り、たまった砂と泥の層。サイエンスマップ「室戸」に「タービダイト」の写真が掲載されています。
*2 放散虫
珪酸の遺骸からなる微化石