手結〜住吉海岸[四国サイエンスマップ]

このエリアの基本情報

場所

高知県 手結(てい)〜芸西村 西分(げいせいむら にしぶん)漁港〜住吉海岸

交通アクセス

自動車 高知市から約45分。西分漁港の看板に従い、漁港へ
バス 土佐・くろしお鉄道 西分駅から徒歩約1時間

サイエンススポット

メランジュ

西分漁港 防波堤横 露頭,2008

西分漁港 防波堤横 露頭,2008

四万十帯では、ここ西分漁港のように枕状溶岩・赤色や緑色のチャート(放散虫や海綿などの動物の殻、骨片(微化石)などが海底に堆積してできた岩石)・凝灰岩(ぎょうかいがん:火山灰が地上や水中に堆積してできた岩石)および黒色の頁岩(けつがん:泥岩のうち薄く割れやすいもの)が、お互いに塊状に混在し、複雑な構造をしているといった特色があります。このような岩石群は「メランジュ(フランス語で「混ぜる」という意味):混在堆積物」と呼ばれています。

枕状溶岩

西分漁港 防波堤横 枕状溶岩,2008

西分漁港 防波堤横 枕状溶岩,2008

高知県芸西村西分漁港(げいせいむら・にしぶんぎょこう)で見つかった枕状溶岩は、石に閉じこめられている残留磁気の分析によって、約1億3,000万年前の赤道付近で噴出・固化したものだとわかりました。それが現在 高知県の海岸にあるということは、海洋プレートによって年間数cmのスピードで運ばれ、さらに海底の隆起や付加体形成などによって私たちが直接観察できるようになった、ということを意味します。プレートテクトニクスとともに悠久の時の流れを感じることができます。

チャート

西分漁港 駐車場脇の露頭,2008

西分漁港 駐車場脇の露頭,2008

メランジュ帯のチャートは、大部分が海洋に生息する放散虫の殻からなり、また陸地を形成する花こう岩のような鉱物粒子がほとんど含まれていない点で、タービダイトとは大きく異なります。また、周囲をとりまく砂岩や泥岩より古い年代に生成されたこと、堆積には非常に時間がかかるという点でも異なります。これらのことから、チャートは周囲の泥岩とは異なる環境(陸から遠く離れた海底)で生成し、前述の枕状溶岩のように海洋プレートの動きによって現在の場所まで運ばれたと考えられています。

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