
平成23年度の独立行政法人海洋研究開発機構(以下、「機構」という。)が運航する「よこすか」研究航海の実施にあたり、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う海洋環境への影響を勘案し、「よこすか」緊急航海における観測研究課題の募集を以下のとおり行います。
【お知らせ】調査海域が広がりました。(6月24日)
東北地方太平洋沖地震において最も大きな変動が起きたと考えられる宮城県牡鹿半島沖の日本海溝陸側急斜面から海溝軸付近において、「浅部断層・地滑りの活動等に起因する地形変動」「地震活動特異的な地殻内流体の形成との海底・海水中への放出」、「斜面崩壊と大規模地滑りによる大規模乱泥流の発生と海水中への拡散」、「陸域物質の海底・海水中への流入」、「海溝軸へのイベント堆積物の大量集積と化学合成生物群集の大量斃死」といった地形・環境擾乱とその環境変動への生態系の応答を明らかにするために、「よこすか」を用いて、高精度地形・地質調査とモニタリング、海底・海水懸濁物や化学組成・フラックス調査、海底・海水イベント由来微生物種の放出や微生物群集構造・機能の変化とモニタリング、海洋生態系の変化とモニタリングを行う。
これらの調査観測研究を通じて、大津波を発生させた浅部断層や地滑りの位置・変動量の推定に貢献できると期待できる。一方地震によって引き起こされた海底下・海底・海中における化学フラックス変動を捉え、その海洋生態系への影響を明らかにするだけでなく、海洋生態系の環境応答による影響緩和に対する理解も大きく進むことが期待でき、これらの研究展開に貢献する研究提案を広く募りたい。
主要課題:「東北地方太平洋沖地震が海底・近底層生態系に及ぼした環境影響調査」
*日程及び寄港地・調査海域等は今後の調整により変更する可能性がありますので、ご了承ください。
