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むつ研究所

津軽海峡における短波レーダー観測

海洋短波レーダーの津軽海峡東海域の流向・流速観測

JAMSTECむつ研究所では、太平洋と接する津軽海峡東部海域で、2014年から海洋短波レーダーによる準リアルタイムの海況観測を行うとともに、そのデータを公表し、かつ2014年4月以降のアーカイブ流況データを提供するデータサイト「津軽海峡東部海洋レーダーデータサイト(MORSETS)」を公開しています。

海洋短波レーダーとは

レーダー局から海面に向けて電波を送信し、その後方散乱波を受信します。電波は、海面の流れによって変調されて戻ってくるので、その変調の度合いを解析することで、流速情報が得られます。2局以上の局で得られた流速情報を組み合わせると、各地点(各局の電波到達範囲が重なっているところ)の流向・流速を計算することができます

津軽海峡東部海洋短波レーダーによる表面流計測範囲 津軽海峡東部海洋短波レーダーによる表面流計測範囲

むつ市大畑町に設置されたレーダー局
他に、東通村と北海道函館市にも設置されています。

津軽海峡東部海洋レーダデータサイト(MORSETS)は、海洋研究に用いられるだけでなく、効率的な漁業活動や海難事故防止などへも役立てられています。