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海洋掘削科学研究開発センター

南西インド洋海嶺 アトランティス海台
~モホ面に最も近い場所を掘る!「マントル掘削」へ続くマイルストーン~

南西インド海嶺は拡大海嶺でのマグマ活動が活発でなく、そのため拡大スピードが他の海嶺に比べてとても遅い「低速拡大海嶺」です。この海嶺にあるアトランティス海台は、海洋底が非対称に拡大するために「海洋コア・コンプレックス」と呼ばれる複雑な構造をしていて、上部地殻の玄武岩層が欠如し、下部地殻の斑れい岩が海底面に露出しています。
また、地殻-マントル境界であるモホ面が平均的な海洋地殻の厚さ(約6km)のほぼ半分の海底下3km付近にあると考えられていて、「モホ面に最も近い場所」の一つとされています。


アトランティス海台

「マントル掘削」で目指しているのは、太平洋プレートのような高速拡大軸で出来た“典型的な”海洋プレートのため、この海台は対称的なターゲットといえます。
この場所のモホ面を掘りぬくことで「マントル掘削」の実現に向けた科学的仮説の強化や掘削技術の開発につながることが期待されます。

2015年にはJOIDES Resolution号による掘削が行われました。将来的には海底下3km以上の掘削を行い、この場所のモホ面そして複雑な低速拡大プレートの形成過程・構造の解明を目指します。

●JOIDES Resolution号による掘削 (2015年12月1日~2016年1月30日)
Exp. 360 "Indian Ridge Lower Crust and Moho” Phase I, Leg 1
航海概要・船上レポート(J-DESCのページへ)
http://www.j-desc.org/about-iodp/expeditions/360-indian-ridge/
航海詳細・成果速報(英語)
http://iodp.tamu.edu/scienceops/expeditions/indian_ridge_moho.html
プレスリリース
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20151127/

●拡大海嶺について知りたい人へ
プレートテクトニクスの基礎1:海洋リソスフェアの生成と破壊(jamstecchannel動画)