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海洋掘削科学研究開発センター

IBM研究 ~マグマ・島弧の成り立ち、そして大陸成因解明へ

IBMとは伊豆(Izu)・小笠原(英名Bonin)・マリアナ(Mariana)の頭文字をとった略称で、全長約2,800km、日本の南に伸びる島弧のことを指しています。JAMSTECではこれまで、IBM弧域の精力的な調査研究を行ってきており、世界でも有数のよく研究された島弧です。「たいりくプロジェクト」の最終目標である「ちきゅう」による掘削地点もこのIBM弧の中にあります。

プロジェクトIBM

IBM弧の下で見つかった“赤ちゃん大陸”。いずれは北上して日本の本州に衝突合体し現在見られているような巨大な大陸に成長すると考えられています。それでは、島弧はどのように誕生し、どのように進化してきたのでしょうか?新IODP(国際深海科学掘削計画)に提案された「島弧進化の総合的理解と大陸地殻成因の解明(プロジェクトIBM)」に沿って、3つの掘削が既に米国の科学掘削船「ジョイデス・レゾリューション」によって実施され、研究が進んでいます。それぞれの掘削航海は、島弧成立の時系列順にそって命名されています。

IBM-1(島弧以前):奄美三角海盆の掘削により、沈み込み開始以前に存在した地殻(基盤)を探る
 航海概要・船上レポート(J-DESCのページへ)
 航海詳細・成果速報(英語)
 成果(プレスリリース)

IBM-2(島弧誕生期):小笠原前弧の掘削により、沈み込み開始直後に生まれた岩石を探る
 航海概要・船上レポート(J-DESCのページへ)
 航海詳細・成果速報(英語)

IBM-3(島弧成立後):伊豆背弧の掘削により、島弧進化の総合的な理解をめざす
 航海概要・船上レポート(J-DESCのページへ)
 航海詳細・成果速報(英語)

IBM-4:大陸地殻の採取を行い大陸地殻の成因の解明を目指す
ULTRA-DEEP DRILLING INTO ARC CRUST WORKSHOP(2012年9月17日~21日)

初生マグマ

大陸地殻を構成する石は、もともとはマグマが冷えて固まったものです。さらに言えば、マグマはマントルの石が融けてできたものです。その生まれたばかりのマグマ(初生マグマ)を調べれば、マグマがどのようにしてできるのか、そして大陸生成の謎により近づくことができます。しかし地表に現れるマグマは様々な影響を受けて変化してしまい、もとの状態を知るのは困難です。
そんな中、JAMSTECではIBM弧調査を進める2010年にマリアナの海底火山で「初生マグマ」を見つけました。それ以降マリアナの海底火山で初生マグマが次々に見つかってきています。これらの岩石の解析、そして初生マグマが他の地域でも普遍的に存在するのか調査研究を進めています。
成果(プレスリリース)