残念、無念

2013/03/07

YK13-03首席研究者
中村 謙太郎(海洋研究開発機構 システム地球ラボ)
宮崎 淳一(海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域)

この2日、順調に調査を進めてきて「さあ!これから」という時に、なんとういうことであろうか!!
調査海域の海況が再び悪化し、高い波にさらされるという悪夢のような予報が舞い込んできました。
私たちに与えられた選択肢はただ一つ、「調査を中断して安全なところまで逃げる」ことだけです。
深海底から火星にまで、探査機を送って調査するテクノロジーを手に入れた人類が、たかが天気が悪いというだけで大事な調査を中断して逃げなくてはいけないという現実に、言いようのないやるせなさが募ります。
人類は、自然に対して何と無力なのでしょうか・・・


写真: 赤く染まるかいれいフィールド周辺の海況予想図
「気合いを入れれば赤信号でも大丈夫なんだぞっ!」というわけにはいきません。
(注) 赤信号は「止まれ」で、「行くな」です。気合いを入れても止まりましょう。この台詞はあくまで漫画の中でのお話しです・・・