番外編「スケーリーフットを生きて持って帰る」

2013/03/28

宮崎 淳一(海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域)

現在(採取から13日目)の黒スケ生存数: 15匹 (前日比 -2匹)
日本到着まであと3日 (採取から16日目)
4/2の見学会まであと5日 (採取から18日目)
4/4の見学会まであと7日 (採取から20日目)
黒スケーリーフット最長飼育記録更新(採取から19日目)まであと6日

昨日お知らせしたように、「黒スケーリーフットを"生きて"持ち帰る」という重大な任務の実況レポートをこの番外編で送ります。

そして、番外編開始していきなりですが、残念なお知らせです。
先ほど黒スケ太郎および黒スケ聖子の2匹の死亡が確認されました。
よって現在、残り15匹となっています・・・

その他はまだ生きています。
採取から既に2週間弱を迎え、特徴的な硫化鉄のコーティングは錆びてきています。
しかしながら、かわいいお顔を出して、生きていることをアピールしています。
(ちなみに死ぬと脚は開いているにもかかわらず、頭を出さなくなります)

最後に・・・16日に採取した後、もう一度潜航して採取し、元気な状態の黒スケを持ち帰る予定でしたが、海況が回復せずそれはかないませんでした。
自分は「無理だな、こりゃ」
と思いましたが、必殺飼育人和辻氏は
「いやっ!やるっ!」
すばらしい・・・その心意気に期待していただければと思います。


写真:生きている黒スケのうちの1匹「黒スケ紋次郎」君