折り返し

2013/05/17

山中 寿朗(岡山大学 理学部)

10日に出航して始まったレグ2行動も6潜航目を終え、半分以上、既に折り返し点を通過しました。折り返し点の5ダイブ目と6ダイブ目はそれぞれ日本から私とブラジルからCristinaがサンパウロ海台北部で潜航を行いました。

本レグは生物を専門とされる研究者が多い中で地球化学を(一応)専門と称している私は潜航中に周囲にいる生物には目もくれず(厳密にはちゃんと見ておりましたが研究者用の撮影カメラは向けて撮影するなどの配慮はせず)、本レグの主目的(注:藤倉主席のレポート参照)を果たすべく、現時点で本レグ中最長記録の海底観察距離を樹立し、ほぼ手ぶらで戻って来ました。一方、生物学者のCristinaは初潜航にも関わらず、色んな試料を乗船研究者のリクエストに応えてちゃんと採取してくる堅実ぶりを披露しておりました(ちなみに彼女のfamily nameはNakayamaさんで日系三世らしいので、もともと中山さんかしら?親近感を感じますが、仕事ぶりも真反対ですね)。

ということで、皆が心躍る発見に今一歩届いていない2レグですが、現状を打破すべく、出港時にはブリッジにお祭りしている「金比羅神社」を参りましたが、5潜航目を終えたところでブラジルの海の女神「イヤマンジャ(本当の発音はジャとシャのまんなかあたり)」を祭るパーティーを開きました。その甲斐もあってか、Cristinaの潜航で今後の調査に期待を持たせるサンプルが採れてきました。これから挽回して、日本の皆様に血湧き肉躍る発見のご報告が出来ればと思います。


写真1:後半戦の成功を祈って!


写真2:気合いの入ってる中山さん(Cristina)