KH19-04 白鳳丸観測航海記

2019年7月29日 観測終了、後片付け

4時30分 X4-X7における乱流計・酸素計・VPR連続観測終了
以上を持って本航海の観測は全て終了。本船は横須賀に向けて航走を開始。
朝食後、お世話になったライフジャケットの洗浄。そのほかの時間は各自後片付け・陸揚げ準備。
午後、ライフジャケットをバックに集合写真撮影(写真21)。

写真21 集合写真

夕食前には東京海洋大 山崎先生によるセミナー(写真22)。光学的粒子観測のパイオニア。観測とモデル、物理と生物の融合。WHOIの客員研究員でもある先生。外国で活躍する研究者は皆共通点があるな、WHOIのあの先生に似ているな、と独り言ちる。

写真22 洋上セミナー(山崎先生)

夕食後、明日の陸揚げに向けて全員で送り先(機関)別に荷物の移動を行う。その後リサーチルームで打ち上げ。今朝まで観測を行ない寝不足気味の人も多く、また明日の艤装解除時二日酔いでは使い者にならないので、軽めの慰労会。ただし二次会が開かれたかどうかは定かではない。
明日は9時JAMSTEC横須賀岸壁入港。本日、梅雨明け。明日の艤装解除、猛暑の予想。

航海所感

  • これまでは複数年にわたるプロジェクトのための航海が多かったが、今回のように一つの現象・研究課題(乱流と生態系・化学の関係)を目的とした集中観測航海は、“朝令暮改”、目まぐるしくスケジュールが変わるものの、新鮮でありエキサイティングであった。
  • 短期集中航海で過密スケジュールであったが、期せずして発生した緊急入港(銚子沖)のおかげで少し休息日ができた。また緊急入港のおかげで台風の影響をうまく回避できたのも幸運であった。
  • 水中スチールカメラ、ビデオカメラ、濁度計、後方散乱計、粒子計、ビジュアルプランクトンレコーダー、酸素・栄養塩センサーなど光学的機器が多用されたことも特徴的であった。
  • 観測的にも派閥的にも東京海洋大学(旧東京水産大学)の活躍が目立つ航海であった。

(本多 記)