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 IPCC第5次評価報告書向けに開発・改良した地球システム統合モデルを基に、京速計算機上での高解像度、長時間積分を視野に入れたモデルの高度化を行います。また、地球環境形成に係わる個別のプロセスが気候システム全体に与える影響の評価や、温暖化実験における生物地球化学的過程の解析、地球システム統合モデル開発に係わる基礎的研究を行います。

 また、影響評価や社会経済分野における温暖化予測データ利用促進のための基盤づくりを行います。高解像度化により、再現される気候場の改善を通じ、生態系など生物地球化学モデル出力の信頼性にも向上が期待されます。

 また、環境科学の各分野で研究が進む個別のプロセスと地球規模の気候形成・変化との相互作用の重要性について、一定の客観性を持った定量化が行えます。こうした基礎研究や温暖化予測データ利用促進を通した他分野との協力により、二酸化炭素やエアロゾル、対流圏オゾンなど、人間活動による大気成分の変化が地球環境と社会に与える影響について包括的な予測が可能となります。

 

 

 


 

 

温暖化予測データ公開サーバの利用環境整備

 本活動は環境省地球環境研究総合推進費の支援を得て、IPCC貢献地球環境予測プロジェクトとの協力、および文部科学省データ統合解析システム(DIAS)との連携のもと行われています。同プロジェクトで得られるデータが多くの分野で広く使われるよう、システム開発と情報交換の枠組み提供を行うものです。
 2010年度は、温暖化予測データ公開サーバへの高度なコマンドインストールなど、利用環境整備を行いました。また、IPCC第5次評価書(AR5)へ向けたプロトコルに基づいて行った実験出力を、国際標準に従った形式に変換する作業を行いました。作業の過程で発見した仕様書の過失などをとりまとめ機関に報告し、国際標準形式の策定に貢献しました。また影響評価分野とモデル開発分野の研究者がともに参加するワークショップを開催しAR5に向け研究・論文執筆に際しての留意点などについて情報交換を行いました。