
北極海やシベリアなど北半球寒冷圏は、地球上で最も温暖化が顕著に現れる場所といわれています。北極海の海氷減少やシベリアの凍土融解、積雪・氷河などの実態把握と変動のメカニズムを解明することは、地球温暖化や気候変動を理解・予測するために必要不可欠です。このプログラムでは、北極海においては、海洋地球研究船「みらい」や砕氷船、漂流ブイなどを用いた総合観測を行い、大気・海氷・海洋の変化とその相互作用に関する理解を深めます。また、シベリアやモンゴルなどアジア大陸でも積雪・氷河・凍土や水文現象を観測し、データ収集や解析するモデルを構築し雪氷変動・水循環に関する研究を進めます。さらに北極圏やアジア大陸の寒冷圏変動に伴う世界各地の異常気象の実態や全球気候システムへの影響の解明を行っていきます。
- 北極海総合研究チーム
- 北極海域での海洋循環、海洋−海氷−大気相互作用、生物地球化学的応答などの把握および急激な海氷減少の要因を特定するため、観測船や漂流ブイによる観測を行います。
- 雪氷変動研究チーム
- アジア・北極域における雪氷の変動の実態と変動メカニズムを解明し、地球温暖化影響評価の精度を向上させるため、定点・測線観測および衛星データ等の活用を行います。
- 陸域水循環研究チーム
- 陸域での水の貯留・流出過程等を解明することを通じて高緯度水循環の理解を向上させるため、多目的複合観測、多地点での現地観測および既存データ解析を実施します。
- 寒冷圏気候研究チーム
- 寒冷圏における海氷・凍土・積雪などの変動に伴う世界各地の異常気象の実態および全球気候システムへの影響を解明するため、数値的・解析的研究を行います。