独立行政法人海洋研究開発機構「地球環境シリーズ」講演会 海洋酸性化 〜生態系への影響〜

プログラム


13:00〜13:05

開会の辞

加藤 康宏(海洋研究開発機構 理事長)
13:05〜13:10

はじめに

深澤 理郎(海洋研究開発機構 地球環境変動領域長)
13:10〜13:40

海洋酸性化とは何か

才野 敏郎(海洋研究開発機構 地球環境変動領域 物質循環研究プログラム)

海洋酸性化とは、本来わずかにアルカリ性である海水中に大気から二酸化炭素が溶け込んで、アルカリ性の度合いが低下(=酸性化)している現象です。この講演をより良く理解していただくためにまず、どうして海水が本来わずかにアルカリ性であるのか?二酸化炭素が溶け込むとどうして酸性化するのか?について説明します。
13:40〜14:10

海が酸性化すると生態系はどうなる?

千葉 早苗(海洋研究開発機構 地球環境変動領域 物質循環研究プログラム)

海の生物の多くは、生命の歴史の中で炭酸カルシウムを体にとりこむことによって進化してきました。海洋酸性化は、サンゴや貝類を含むそうした生物の生存を脅かしているかもしれません。講演では、海洋生態系と地球環境の関係についてお話しするとともに、海洋酸性化が生態系全体に与え得る影響について紹介します。
14:10〜14:40

海洋酸性化の実態

村田 昌彦(海洋研究開発機構 地球環境変動領域 海洋環境変動研究プログラム)

海洋酸性化はどのように調べるのでしょうか。いくつかの指標がありますが、広くて深い海の酸性化の実態を知るためには、船を用いた採水が欠かせません。この講演では、海洋地球研究船「みらい」での最近数年間の観測結果を中心に、熱帯から極域、表面から深海までの酸性化の実態を紹介します。
14:40〜15:30 休憩
15:30〜16:00

地球史における酸性化イベントと生物

原田 尚美(海洋研究開発機構 地球環境変動領域 物質循環研究プログラム)

地球は海洋酸性化に直面したことが過去にもあったのでしょうか?さかのぼること約5500万年前、大気中の二酸化炭素濃度が急激に上昇した時代がありました。この時、海洋生物はどうなったのでしょう?過去の記録や実験室での飼育実験の結果から酸性化の中を強靭に生き延びようとする海洋生物の実態について紹介します。
16:00〜16:30

海洋酸性化の予測

石田 明生(海洋研究開発機構 地球環境変動領域 物質循環研究プログラム)

二酸化炭素濃度の上昇に伴って海の酸性化は将来どこまで進行するのか、生態系へどのような影響が考えられるのか、大きな問題となっています。講演では、近年進められてきた数値モデルを用いた予測結果を紹介し、二酸化炭素の排出をどこまで、どのように抑える必要があるかについてお話しします。
16:30〜17:20

パネルディスカッション

杉崎 宏哉(水産総合研究センター 中央水産研究所)
Dhugal Lindsay(海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域)
講演者
17:20〜17:30

閉会の辞

深澤 理郎(海洋研究開発機構 地球環境変動領域長)