独立行政法人海洋研究開発機構「地球環境シリーズ講演会」 急激な北極域の変化と地球環境への影響

プログラム

13:00〜13:05

開会のご挨拶

平 朝彦(海洋研究開発機構 理事長)
13:05〜13:30

趣旨説明 ー講演会の聴きどころー

深澤 理郎(海洋研究開発機構 地球環境変動領域 領域長)

総合司会紹介

広井 禎(日本物理教育学会副会長 元・筑波大学附属高等学校教諭)
13:30〜14:00

地球雪氷圏の変貌

大畑 哲夫(地球環境変動領域 北半球寒冷圏研究プログラム)

北極地域にはグリーンランド氷床、氷河群、積雪や凍土、それと海氷という見た目や形成過程が異なる様々な種類の雪氷が存在し、海洋、大気、植生などを含めていわゆる雪氷圏を形成しています。この雪氷は北極強温暖化に影響されおおむね衰退傾向にあり雪氷圏の変化に影響しています。これら雪氷の応答時間(減少速度など)は種類によって異なるため組織的な長期監視が重要であり、また将来予測や変動性を知るためにはより多くの現在情報が必要とされています。

14:00〜14:30

海氷減少が進行し続けている北極海

菊地 隆(地球環境変動領域 北半球寒冷圏研究プログラム)

2012年北極海の海氷面積は最小記録を更新し、20世紀後半と比べておよそ半分にまで減少しました。その背景には、海氷減少に伴う海洋-海氷-大気にまたがるフィードバック過程があります。これから北極海の海氷状況は、そして北極海の環境はどのように変化していくのか…科学的のみならず社会的にも注目されています。北極海の海氷減少に係る大切な要因とその影響について、現場で得られた観測結果などを中心に紹介します。

14:30〜15:00

北極周辺、寒い大地の大きな変化

飯島 慈裕(地球環境変動領域 北半球寒冷圏研究プログラム)

北極周辺地域であるユーラシア大陸北部の地下には、過去の氷期から続く永久凍土が広く分布しています。近年、森林やツンドラに覆われた地表面付近の永久凍土環境は、北極の気候変化による雨や雪の増加と連動して大きく変わりつつあります。地表面付近の凍土が融け、かつてない植物や地形の変化をもたらし、湖沼の拡大によるメタンガスの放出などの気候へのフィードバックが現れている様子を、様々な観測結果を中心に紹介します。

15:00〜15:30 休憩・ポスター発表
15:30〜16:00

北極が日本の異常気象に及ぼす影響

立花義裕(地球環境変動領域 北半球寒冷圏研究プログラム)

先の冬は四半世紀ぶりの寒冬でした。地球温暖化時代に、なぜ寒い冬になったのでしょう?その理由の一つに海氷の急激な減少などの北極異変があります。先の冬を含め、最近の日本付近の天候には北極が影響しているということが徐々に明らかになってきました。どのようなプロセスで遠い北極が日本の天候に影響を及ぼすのでしょう?それには偏西風の蛇行が鍵を握ります。我々の最新の研究成果を交えて最先端の知見をわかりやすく説明します。

16:00〜16:30

北極圏をコンピュータの中につくる

河宮 未知生(地球環境変動領域 地球温暖化予測研究プログラム)

これまでに得られている地球温暖化予測結果によると、地球上で最も気温上昇の激しい地域は北極圏であると予想されています。北極圏の温暖化にともなって、北極海に浮かぶ氷(海氷)が融け航海が容易になったり、グリーンランドにまたがる巨大な氷の塊(氷床)が融け海面が上昇したり、陸域の永久凍土が融け地球上の物質循環が変わったり、といった変化がどのようにおこるのかを調べるために、進む様々な現象のシミュレーション精度向上のための努力について分かりやすく紹介します。

16:35〜17:25

パネルディスカッション

進行役:広井 禎
パネラー:講演者
17:25〜17:30

閉会のご挨拶

白山 義久(海洋研究開発機構 理事)