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 太平洋とインド洋を繋ぐ赤道上に位置するインドネシアは、大小1万以上の島嶼とそれを取り囲む暖かい海で構成されている特徴から、別名「海大陸」と呼ばれており、地球上でもっとも多量の雨が降る地域のひとつです。多量の雨をもたらす巨大な雲の群れ(熱帯対流システム)の変動は、洪水の原因となる局地豪雨や森林火災の背景となる干ばつ等を引き起こすだけではなく、地球規模の大気大循環を駆動することにより、世界の気候維持に重要な役割を果たしています。

 

  私達の海大陸気候研究チームでは、海大陸域に展開したドップラーレーダー・ウインドプロファイラ観測網や、現地気象局等に埋もれている歴史的気候資料の発掘、雨水に含まれている安定同位体の分析、数値モデル等を用いることにより、熱帯対流システムの日変化などメソスケール(中小規模)の変動から、アジアモンスーンに関連した季節変動、およびエルニーニョ現象等とも強い関係のある数年規模変動に渡り、その実態を正確に捉えると共に変動メカニズムを明らかにするための研究を行っています。

 

 これら研究成果は、気候変動予測に必要な数値モデルの基礎部分の精緻化に資すると共に、モデル予測結果や人工衛星観測結果の検証にも用いられます。また、私達の観測データおよび研究成果を通じた現地社会や人材育成への貢献を基に、日本と熱帯アジアを結ぶ科学技術交流の一翼も担っています。

 
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