海氷に閉ざされた最北の観測点
- 記事更新日:
- 2011年10月12日
2011.10.04


海氷に閉ざされた最北の観測点


2011年10月3日、本航海で最も北に位置する観測点に到着しました。前夜より海氷が出始めたため、砕氷船ローリエ号は航行速度を落とし、観測点を目指しゆっくりと北上を続けました。夜が明け観測点に到着すると、そこは海氷に覆われた真っ白な世界。この観測点では、海中の水温や塩分、流速を計測するセンサーを取り付けた海洋物理係留系、そして海中を沈降する粒子を捕獲するセジメントトラップ係留系の2系を設置しています。本航海では、この2系を回収し、新しい係留系を再設置する予定でした。しかし、海氷に閉ざされた海域での回収は難しいと判断し、来年この海域を調査予定のJAMSTEC海洋地球研究船「みらい」に委ねることにしました。北極海の厳しい環境を調査し、それが気候変動に及ぼす影響を明らかにしようと、この北極海に乗り込んできたわけですが、自然はそう簡単に答えを教えてはくれません。しかし、このような観測によるデータの積み重ねが、未来を知る鍵となるわけです。来年、また「みらい」でここを訪れ、大気・海洋系から生態系に及ぶ総合的な観測を行いたいと思います。
西野
海氷に閉ざされた最北の観測点















