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北極海で発生・発達する低気圧の観測に成功

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記事更新日:
2011年7月 1日

寒冷圏気候研究チームの猪上淳主任研究員と堀正岳研究員による北極低気圧の発生・発達過程に解説した論文が、米国地球物理学連合発行のGeophysical Research Lettersに掲載されました。本研究の詳細はJAMSTECプレスリリースでも紹介されています。

本論文は2010年に実施された海洋地球研究船「みらい」北極航海で取得されたドップラーレーダーとラジオゾンデデータの解析から、海氷が減少した北極海で中緯度型の低気圧が発生することを観測事実によって示したものです。この低気圧は南北熱輸送・大気-海洋の熱交換過程によって、秋から冬にかけての北極海上の温暖化を促進させる主要な現象であることが示唆されています。

これまで北極での夏の「海洋の温暖化」と冬の「大気の温暖化」を結びつける具体的な現象は示されていませんでしたが、秋に発生する低気圧がその熱的架け橋として作用することが分かりました。今後海氷域後退によってこの低気圧がどのような振る舞いをするのか、どの程度精度良く予測できるのかは、北極海航路開拓にとって重要であるため、本成果は北極温暖化に対応した研究の進展に寄与することが期待されます。

プレスリリース

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