初島沖深海底総合観測ステーション


  相模湾西部の群発地震や海底噴火活動は、フィリピン海プレートと 北米プレートの衝突が原因で起きていると考えられています。
1984年に潜水調査船「しんかい2000」が初島沖1,100mの海底で発見した 「シロウリガイ」という大型の二枚貝は、海底の断層から湧出するメタンや硫化物 を利用して生きる特異な生物(化学合成生物)です。 つまり、シロウリガイの生息条件は、プレートの衝突と密接な関係があるので、 海底を長期間にわたって観測すれば、地震や海底噴火などの災害を伴う自然現象の 発生を警告するデータが得られるはずです。
  海洋研究開発機構では、1993年に水深1,174mのシロウリガイ群集域に 世界で初めて「深海底総合観測ステーション」を設置して、長期連続観測を 開始しました。 その後、2,000年に新しい観測ステーションに更新し、観測を続けています。
この観測ステーションには、テレビカメラ、地震計、水圧計、流向流速計などの 多くの観測機器が装備されています。 また、水中で着脱が可能なコネクタを装備しているので、新しいセンサを追加接続 して観測実験を行うこともできます。 観測データは、全長約9kmの光電気複合ケーブルを介して初島に送られ、 リアルタイムで深海底での総合観測ができます。 これまでに、群発地震の際に、シロウリガイの放精抱卵や海底地滑りに伴う泥流を 捕らえるなど、深海底で発生する現象について、重要な知見が得られています。
 

相模湾初島沖システム
 
   

相模湾初島沖システム 構成

名 称 備 考
観測ステーション ・ビデオカメラ
・海底地震計
・津波計
・音響層別流速計(ADCP)
・水温・塩分・圧力計(CTD)
・ハイドロフォン
・ガンマ線センサ
初島陸上局 観測データを海洋研究開発機構へ転送



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