25年の軌跡

1994年(第197~260潜航)

1994年5月28月
横須賀港第4区で通算200回潜航達成(沈降試験)
1994年6月~11月
大西洋中央海嶺と東太平洋海膨にて調査潜航(MODE'94)を実施
1994年8月
TAGマウンドでの潜航調査を実施
1994年8月16日
第225潜航、TAGマウンドでヘルゼン氏の鉛直方向の熱水温度計測装置 通称「ジャイアントケルプ」の設置に成功(観察者:ウッズホール海洋研究所のリチャード・ヘルゼル氏)
1994年9月~11月
EPRでの潜航調査を実施
1994年10月4日
第240潜航、EPRでの潜航調査10回目で初めてブラックスモーカー発見
1994年11月15日
第254潜航、EPRでの潜航調査でユノハナガニの産卵場所を発見
1994年11月23日
第260潜航、EPRでの潜航調査で374℃のブラックスモーカー発見
1994年~1995年
水中投光器をハロゲンライトからメタルハライドライトに交換

3月に5回の試験潜航を実施した後、5月から12月にかけて日本の調査船としては初めて、MODE'94(Mid Ocean ridge Diving Expedition'94)と名付けられた大西洋、東太平洋での調査潜航を実施した。当初予定された大西洋で30回、東太平洋で30回の合計60回の潜航全てを実施することができた。大西洋中央海嶺WMARK海域での潜航を終え、米国マサチューセッツ州ケープコッドのウッズホール海洋研究所に寄港した「しんかい6500」と支援母船「よこすか」は盛大な歓迎を受けた。また、当時のニューヨークタイムスの一面にその快挙が報道された。続く東太平洋では、海底の拡大速度が最も速いとされる東太平洋海膨(EPR: East Pacific Rise)での潜航では数個所の熱水噴出域を新たに発見した。1994年は、日本の「しんかい6500」が晴れて世界にデビューを果たした年となった。

1994年の運航チーム

1994年の運航チーム

>> 年表に戻る

MODE'94にて

MODE'94にて

TAGマウンドで木下氏のヒートフロー測定装置 通称「大仏」の設置 第222潜航 1994年8月12日

TAGマウンドで木下氏のヒートフロー測定装置
通称「大仏」の設置
第222潜航 1994年8月12日

TAGマウンドで通称「ジャイアントケルプ」の設置に成功 第225潜航 1994年8月16日

TAGマウンドで通称「ジャイアントケルプ」の設置
第225潜航 1994年8月16日

EPRで初めてブラックスモーカー発見 第240潜航 1994年10月4日

EPRで初めてブラックスモーカー発見
第240潜航 1994年10月4日

EPRでユノハナガニの産卵場所を発見 第254潜航 1994年11月15日

EPRでユノハナガニの産卵場所を発見
第254潜航 1994年11月15日

※画像をクリックすると拡大します