25年の軌跡

1996年(第309~359潜航)

1996年7月18日
ジャック・ピカール氏(※)が来日し「しんかい6500」を見学
※1960年1月23日、「トリエステ」にてマリアナ海溝チャレンジャー海淵10,916mの潜航に成功
1996年8月4日
第328潜航、インバータ主回路部浸水
1996年10月6日
第340潜航、鳥島の鯨骨へ再来訪

検査工事期間にマニピュレータを換装し、3月に4回の試験潜航後、4月に8回の訓練潜航を終え、7月より南海トラフにて調査潜航を開始した。8月4日インバータ主回路部浸水のため、同装置の復旧及び浸水対策を施した。再び南海トラフにて潜航後、南西諸島周辺の調査潜航や南西諸島海溝にて海底ケーブル観測開発となるVINUS計画事前調査潜航を実施した。9月から、西太平洋横断伊豆・小笠原調査潜航航海によるフィリピン海盆、伊豆小笠原弧の調査をおこない、伊豆小笠原弧の調査では再び鳥島海山にある鯨骨へ再来訪した。10月下旬から昨年に引き続き、パラオ海溝、11月にヤップ海溝、11月下旬から、マリアナトラフでの調査潜航を行い。12月12日第359潜航を以て、1996年の潜航を終えた。
この年は、行く先々にて例年では考えられない台風の影響を受け、7月、9月(2回)、10月、11月に計20日間ほどの荒天待機があった。西太平洋中央部から奄美大島への長距離避航したのち、奄美大島から小笠原父島まで調査潜航を行いながら西太平洋を横断した直後に再び台風の影響を受け、小笠原父島から伊勢湾への超長距離避航をした。また、季節外れの11月の台風直撃などを受けたが、予定潜航回数60回に対し、50回の潜航を行うことができた。夏季オリンピックが開催される年は、台風の影響を受けることが多く、この年は、アトランタオリンピックが開催された。

1996年の運航チーム

1996年の運航チーム

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ジャック・ピカール氏来日

ジャック・ピカール氏来日

「しんかい6500」を見学

「しんかい6500」を見学

「トリエステ」の写真にサインをいただきました

「トリエステ」の写真にサインをいただきました

鳥島の鯨骨へ再来訪 第340潜航 1996年10月6日

鳥島の鯨骨へ再来訪
第340潜航 1996年10月6日

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