三等潜技士
松阪 元寛(2019年4月入社 新人)
- チームでの主な担当
- 整備、AUV関連
- 趣味
- バイクに乗ること・弄ること。
- これまでの潜航回数(「しんかい2000」を含む)
- 1回
- 初潜航とそのときの感想
-
YK20-02 1562DIVE@伊豆・小笠原海溝
最大深度6449m
初潜航が最大深度であったのは幸運だったと思う。
潜入開始し、窓の外は日が沈んでいくようにだんだん濃いブルーになってくる。
水深500mあたりから発行生物が見え始める。高感度カメラでギリギリ見えるが、肉眼のクリアさには遥かに及ばない。潜るにつれて徐々に数が増え、絶え間なく光るように。非常に幻想的な光景だった。潜航用の靴下を脱いで顔の周りを覆い、船内の光を遮りながら夢中で目に焼き付けた。自分の呼吸で覗き窓が曇るのが煩わしかった。
着底すると白い海底が見えた。ライトがよく反射しかなり明るい。まるで月面の様。カメラとは全く違う臨場感で、手を伸ばせば海底に触れられそうだった。船外に出て走り回りたい気持ちに駆られた。
離底前に10分ほど操船、マニピュレーションをさせてもらった。水の屈折による景色のゆがみに苦戦しながら泥のサンプル採取を行った。操船の難しさと感じるとともに、もっと上手く操りたいという気持ちが沸いた。
潜航時間は7時間弱だったが、今までの人生で最も短く感じられた7時間であった。その日の晩は余韻で寝られなかった。
- 印象に残る潜航
-
今後たくさんの潜航に参加し、印象に残る体験をしたいです。
- 自分にとって「しんかい6500」とは?
- 人間の好奇心の結晶。自分をワクワクさせてくれる憧れのマシン。
- パイロットをやっていて良かったと思う瞬間
- まだパイロットではありませんが、一緒に乗った研究者の方に「この人と潜ってよかった」と思ってもらえるようなパイロットになりたいと思っています。それを叶えられたときにやりがいを感じると思います。
- 次世代機に希望すること
- 大人数が搭乗可能 アクリル球などを用いた広い視界 海底で長時間滞在可能なシステム