ダイポールモード現象とは

インド洋にも太平洋のエルニーニョ現象と似た大気海洋相互作用現象がある事が、1999年頃に判りました(Saji st al, 1999, Nature)。これをインド洋ダイポールモード現象と言います。インド洋ダイポールモード現象は通常北半球の秋に卓越しますが、その時期は通常インド洋赤道域では東側が暖かく、西側が冷たい状態となっています。しかし、正のインド洋ダイポールモード現象が発生すると、東インド洋が冷たくなり、西インド洋が暖かくなります。結果として東部のインドネシアやオーストラリアでの降雨が減少し干ばつが発生し、西部のアフリカで降雨が増加し洪水が発生したりします。エルニーニョ現象と同じく、インド洋の大きなスケールで大気の循環が通常とは異なりますので、赤道域の国だけではなく、大気を通じて中緯度域などにも影響が出ます。

ダイポールモード現象の指標

インド洋ダイポール現象の指標は、通常、インド洋赤道域の西部(東経50度-70度、北緯10度-南緯10度の海域)と東部(東経90度-110度、赤道-南緯10度の海域)の海面水温の差で計算されます。この指標が正のときは、東インド洋がより「冷えている」状態で、これを正のインド洋ダイポール現象の状態と言います。逆に負のときは東インド洋が通常より暖まっている状態で、これを負のインド洋ダイポール現象の状態と言います。ブイのデータも使用されて作成されているこの簡単な指標により、インド洋ダイポール現象の状態を把握できます。

この指標が正のときは、東インド洋がより「冷えている」状態で、これを正のインド洋ダイポール現象の状態と言います。逆に負のときは東インド洋が通常より暖まっている状態で、これを負のインド洋ダイポール現象の状態と言います。ブイのデータも使用されて作成されているこの簡単な指標により、インド洋ダイポール現象の状態を把握できます。