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YMC-BSM 2018

概要
YMC-BSM 2018 は北半球夏季モンスーンを,さまざまな角度から研究することを目的に,いくつかの特徴的な現象が顕著な場所で観測を行う.特に,北進夏季季節内振動(BSISO)に伴う大気対流現象は1つの鍵となるターゲットである. そこで,海岸沿いに発達する日周期降水とBSISOの活動との関係を調べるため、ルソン島北部の町,ラワーグ近郊に可搬型ドップラーレーダーを配置し,そのラワーグやパラオでは,通常1日2回のラジオゾンデ観測をこの期間は4回に増強する.さらに,パラオからはWave-gliderと呼ばれる海上を自走するプラットフォームに気象・海洋測器を取り付けて投入し,東経132度に沿って北緯8/10/12度の3点に設置し,海上気象を観測する. 一方,対流圏と成層圏との間の相互作用に焦点を当てて,ベトナムのハノイとホーチミン,インドネシアのコトタバンの各地点で特殊ゾンデを飛揚する.

期間
2018年7月1日−8月31日

参加機関
日本 - 海洋研究開発機構, 京都大学, 日本海洋事業
 
フィリピン - 大気・地球物理・宇宙局 (PAGASA), フィリピン大学

 
パラオ - コロール気象台 (運用元は米国・海洋大気庁)

 
インドネシア - 航空宇宙研究所 (LAPAN)

 
ベトナム - 水文気象局 (NHMS)



対象領域
観測網
観測項目
 
 フィリピン
PAGASA ラワーグ気象台
 
X-バンド ドップラーレーダー(*1), ラジオゾンデ(*2), GNSS可降水量, 地上気象.
 
*1 ... 運用は8月のみ.
 
*2 ... 8−9月の2か月間は1日4回実施. 途中、異なるタイプのラジオゾンデ比較実験実施.
 
 


 パラオ
アイメリーク杉ノ原観測サイト & コロール気象台
 
ラジオゾンデ, ライダー, 雨滴粒径分布計, 地上気象,
 
海表面グライダー(Wave-glider)東経132度、北緯8・10・12度の3点.
 
 
 
 


インドネシア
赤道大気観測所(コトタバン)
 
赤道大気レーダー (EAR), 精密水蒸気+オゾン+雲粒子計測特殊ゾンデ


 ベトナム
ハノイ & ホーチミン観測所
 
オゾンゾンデ
 
 
 
観測データは [こちら(E)].

数値実験
キャンペーン実施中は全球雲システム解像モデル NICAM による予測計算を実施.