母校訪問プロジェクト

母校訪問プロジェクト第13弾

日比谷高等学校(東京都)へ訪問編

研究系職員(13年目)渡部さん

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第13弾として、超先鋭研究開発部門で、熱水噴出域に棲むフジツボ、エビ、カニや貝類などの深海生物の研究に取組む渡部裕美さん(13年目※2022年現在)が母校の東京都立日比谷高等学校で講演を行いました。

「オケ部員が深海生物学者になるまで」と題した講演を行い、合唱祭直前にもかかわらず、受講を希望してくださった高校1~3年生の約30名の生徒のみなさんにご聴講いただきました。

講演では、高校や大学で音楽に夢中になった経験、理系に進んだ理由、サイエンスコミュニケーターとしての発信の経験、音楽と研究の共通点から見出す研究のやりがい、深海研究の魅力などを紹介しました。

「対話」を大切にした90分の講演により、講演後も、進路についての相談や、深海の研究に関する鋭い疑問点など、非常に多くの質問を寄せていただき、お互いに新しい気付きが得られる、密度の濃い時間となりました。

VOICEアンケートにご協力いただいた生徒のみなさんからの
感想を紹介します!

  • やりたいことがなく、困っていたのですが、大学に入ってから考えても遅くないと知ったので、とりあえず今はいろんなこと勉強しておこうという前向きな気持ちになれました。また、生物の起源についての興味が少し膨らんだので自分でまた調べて見たいと思いました。
  • 深海について知らないことをたくさん学ぶことができ、面白かった。また、地球温暖化によって海が酸性化したり、深海の生物が子どもの頃から深海に住んでいるわけではないことを初めて知った。
  • 生物の生息域のほとんどが深海だと言うことを知り驚くと共に、広い深海の世界について興味が湧きました。
  • 将来について不安があるが、それでもいいのだと少し安心できた。興味ある方に進んでいくのは大切なのだと思った。自分の興味について、もう一度考えてみたい。
  • 個人的に海洋研究で海外に足をはこぶことができたり、交友関係が広がるというお話が興味深かったです。
  • 自分は、科学が一義的な理論などを構築していくものだと思っていたが、今回の講演では、いろんな考察ができるものというとらえ方のもとで話をしてくださって、研究内容以前にも、科学がどんなものか考え直す機会になったと思う。