
1971
海洋科学技術センター発足
1960年(昭和35年)頃より、英米仏など先進国では海洋開発が国策として推し進められていた。海洋国家を自認する日本においても、田川誠一・科学技術庁政務次官をはじめとする議員らによって、科学技術施策の二大柱である「原子力の平和利用」「宇宙開発」に「海洋開発」が加えられた。
こうした機運の中、1967年(昭和42年)には産学官が共同する財団法人・海中開発技術協会が設立された。また経団連海洋開発懇談会や日本海洋開発推進会議など民間からも、海洋科学技術研究開発のための中核的機関設置が、政府に要望された。
1971年(昭和46年)10月1日、海洋科学技術センターが発足した。設立時の定員は役員10名と職員30名。当初は、横須賀市米が浜通2丁目2番地にある馬淵建設の一角を間借りしたものであった。