黒崎海岸の砂鉄熊本県
- 黒崎海岸の砂鉄1
- 黒崎海岸の砂鉄2
- 黒崎海岸の砂鉄3
概要
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応募者が付けた代表砂の名前
(学術名ではない) |
黒崎海岸の砂鉄 |
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学術的な分類名
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海浜砂 |
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代表砂が採取された
おおよその場所 |
熊本県天草市五和町御領黒崎海水浴場 |
岩石物性
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粉末線X線回折による分析で
同定した構成鉱物 |
石英 (18)斜長石(55)角閃石(11)輝石(13)苦土磁鉄鉱(3) |
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乾燥粒子密度
(ヘリウムピクノメターで体積を測定、 電子天秤で質量を測定) |
4.67 |
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送付された状態で測定した
粒径:比較的粗い粒子はフルイによる分類、 細かい粒子はレーザー回折散乱法により測定 |
207 |
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実験用に調整した粒子の粒径
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更新予定 |
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手作りの安息角測定装置で測定した安息角
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更新予定 |
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代表砂の情報
(応募者からの情報をもとに掲載) |
熊本県天草市五和町にある黒崎海岸の砂浜には、真っ黒い砂が集って見られる場所があります。実は、これは砂鉄です。 この砂鉄は、阿蘇カルデラから4回目に噴出した阿蘇火砕流堆積物である溶結凝灰岩(Aso-4火砕流堆積物)に由来する砂鉄です。天草でも、弱溶結のこの凝灰岩が見られ、露頭の状態では「灰石(はいいし)」、石材として利用するものを産地の地名から「御領石(ごりょういし)」と呼び、加工のしやすさから昔より石碑や石垣などに利用してきました。黒崎海岸では、「灰石」の露頭が侵食され、波の淘汰作用によって含まれていた砂鉄が砂浜として岸辺に寄せ集まっていると考えています。ちなみに、阿蘇の溶結凝灰岩は、日本地質学会が2016年に選定した熊本県の「県の石」と しても指定されています。 約9万年前に阿蘇から噴出したAso-4火砕流堆積物は、当時の海の上を渡り90km以上も離れた天草まで到達しました。噴火の凄まじさを物語るこの砂は、同時に噴火に対する恐ろしさも感じさせてくれるものです。その一方で、その火砕流堆積物も現在では、黒崎海岸を作り出しただけでなく、石材として地域の人々の生活に利用され、天草の風景に溶け込んだものとなっています。 |
応募者
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代表砂を応募した個人・団体
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団体・個人HP | http://gcmuseum.ec-net.jp/ |
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応募者の甲子園にかける意気込み
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甲子園という戦いの場で、キラキラ光るこの砂はきっと輝かしい鉱石(功績)を 残すこと間違いありません。 |