代表「砂」PLAYER

長崎県五島列島福江島三井楽地区柏の石灰質砂丘岩長崎県

砂の様子
露頭の様子
三井楽地区

概要

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応募者が付けた代表砂の名前
(学術名ではない)
名前
長崎県五島列島福江島三井楽地区柏の石灰質砂丘岩
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学術的な分類名
砂・岩石の種類
砂丘岩
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代表砂が採取された
おおよその場所
産地・発見場所
長崎県五島市三井楽町柏
北緯32度46分50.91秒、東経128度40分12.92秒

岩石物性

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粉末線X線回折による分析で
同定した構成鉱物
構成鉱物
石英(8)方解石(81)あられ石(9)塩(3)
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乾燥粒子密度
(ヘリウムピクノメターで体積を測定、
電子天秤で質量を測定)
密度(g/cm^3)
2.69
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送付された状態で測定した
粒径:比較的粗い粒子はフルイによる分類、
細かい粒子はレーザー回折散乱法により測定
粒径(μm):天然
-
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実験用に調整した粒子の粒径
粒径(μm):実験
315
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手作りの安息角測定装置で測定した安息角
安息角(度)
更新予定
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代表砂の情報
(応募者からの情報をもとに掲載)
特徴
五島列島の三井楽(みいらく)地区の大地は、約30万年前に活動したとされる京ノ岳(きょうのたけ)火山などの玄武岩質溶岩からなる。京ノ岳は、日本でもここだけといわれる超小型盾状火山であり、山体は緩やかに傾斜して海面に繋がり、海岸線には真っ黒な溶岩海岸が見られる。三井楽地区は地形、対馬暖流、そして北西の季節風の影響で、砂が堆積しやすい環境にあり、高浜(たかはま)海岸、頓泊(とんとまり)海岸、白良ヶ浜(しららがはま)など、多数の海水浴場がある。また、砂浜の砂は強烈な季節風により飛ばされ、海岸の背後で砂丘を形成していることがしばしばである。

三井楽地区の柏(かしわ)では、そのような砂丘が固結した「砂丘岩」が見られる。京ノ岳の玄武岩質溶岩の上に不整合に貝殻砂が堆積した露頭が、高さ20mの海食崖をなして連続する。砂丘岩は3層に分けられ、下から、厚さ1.5m程度の水平層、厚さ5m程度で陸側に25度傾斜した層、厚さ5m以上の水平層となり、その上は草地となる。砂丘岩は、貝殻の欠片などの石灰質砂が地下水などの影響で固結が進んだものとされ、国内では南西諸島でよく知られている。

三井楽地区の柏は、その昔(奈良、平安時代)、遣唐使が大阪から中国大陸に向かう際の日本最後の寄港地だったといわています。技術や設備が整った現代ならなんてことない航海でしょうが、そんなものがなかった当時は、命がけの航海だったようです。遣唐使船の乗組員たちは、風待ちや水の補給のために三井楽に立ち寄り、柏の砂丘岩の上に立って家族や恋人を想い日本を去る決意を固めていたことでしょう。そんなロマンあふれる砂です。

応募者

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代表砂を応募した個人・団体
応募者
五島列島ジオパーク構想
団体・個人HP 団体名:五島列島ジオパーク構想
HP
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応募者の甲子園にかける意気込み
意気込み
日本列島の西の端から優勝を目指します!!

採取地