南海トラフにおける巨大地震震源域のプレート間固着・すべり状態を検出し、迅速に情報発信するために、現実的な3D構造モデルに基づいた、プレート境界及び分岐断層等の海域断層を含めた固着・すべりを、3D構造モデルの不確実性を含む、推定の曖昧さとともに定量化するシステムの開発を行います。
- 現実的な三次元構造モデルに基づいた、プレート境界および分岐断層等の海域断層を含めた固着・すべり推定と、その推定の曖昧さを3次元構造モデルの不確実性を含めて定量化するシステムを開発
- プレート境界におけるすべり遅れの蓄積、地震時のすべり、ゆっくりすべり等の時空間分布を迅速かつ精度よく把握するとともに、その推定誤差を定量的に提示し、情報発信できるシステムを実現
- 広帯域海底地震観測により、プレート境界浅部におけるスロー地震活動や非プレート境界の地震活動の詳細な時空間変化を把握
さまざまな時間帯域におけるプレート間固着・すべりの現状把握を実現、情報発信へ
- Ryoichiro Agata, 2020, Geophys. J. Int., https://doi.org/10.1093/gji/ggaa116
- Yamaguchi et al., 2017, Geophys. J. Int., https://doi.org/10.1093/gji/ggx203
- Hori et al., 2021, Earth, Planets and Space https://doi.org/10.1186/s40623-021-01370-y