第10回 CEISTセミナー
要旨
東日本大震災を受け、国内の産業構造そのものが大きく転換しようとしている。こうした状況を受け、環境産業育成が急がれている。 その筆頭が風力エネルギー産業である。今後、風力エネルギー産業は二つの方向で飛躍していくと考えられる。一つは、大型集中のウィンドーファームである。 もう一つは、適材適所、地産地消を目的とした小型分散電源システムである。 本講演では、スーパーコンピュータ等による数値流体シミュレーション技術が解決する風力発電の諸問題について、特に複雑地形上の数値風況予測技術に注目して現状と課題を紹介する。 また、風力発電以外の数値風況予測技術の事例紹介として、元寇の船を沈めたとされる謎が多い「神風」の正体についても最新のシミュレーション結果を紹介する予定である。